ストーリー

2003年11月30日 放送

第42話
「ひとりぼっちの故郷」

まんまと『ナージャ』になりすましたローズマリーは、プレミンジャー家にふさわしい教育を受け、着々と地位を確立しようとしていた。一方、ナージャは散々な目に遭いながらも何とかドーバー海峡を渡り、自力でイギリスのアップルフィールド孤児院に辿り着く。

懐かしい故郷、みんなに会える喜びに高鳴る胸を抑えながら、ナージャは孤児院の門を潜る。しかし、そこにあったのは、誰もいない、荒れ果てたアップルフィールド孤児院の廃墟だった・・・。何が起こったのか分からないナージャは、近くの畑に居た農夫から更にショックな事実を聞かされる。

ナージャの『母代わり』でもあった院長先生は不慮の事故で亡くなってしまっていた。育ての母を亡くし、本当の母との再会への道も閉ざされた。深い悲しみの中で絶望し、途方にくれるナージャ。そんな時、彼女の前に、さすらいの吟遊詩人、ラファエルが現われた。

悲しみにくれ、希望を失いかけていたナージャだったが、ラファエルとの会話で元気を取り戻し始める。思えば、生きている事さえ分からなかった母だが、今は顔や名前、住んでいる場所も知っているのだ。そしてナージャは、『始まりの朝』に届いた荷物の消印がロンドンだったことを思い出す。ロンドンへ行けば何かがわかるかもしれない・・・。新たな希望を胸に、再び歩き出すナージャだった。

スタッフ

脚本 成田 良美
演出 矢部 秋則
作画監督 生田目 康裕
美術監督 ゆきゆきえ/下川 忠海