ストーリー

2004年01月11日 放送

第48話
「逆転!黒バラの最後」

黒バラとその一味として逮捕されてしまったナージャとフランシス。『ナージャ』になりすましたローズマリーの恩赦でナージャは釈放されたものの、フランシスは捕まったままだ。ヘルマンの悪事を暴き、フランシスを助けるため、ヘルマンに雇われていた探偵・ロッソとビアンコを探し始めるナージャと新聞記者のハービー。そんな中、『本物の』黒バラ・キースもフランシスの無実を晴らすために動き出そうとしていた・・・

捕まったはずの、黒バラからの予告状。噂を聞きつけたハービーは、ナージャには内緒の単独行動で遂に黒バラ・キースとの対面を果たす。泥棒とそれを追う新聞記者、本来なら対立する立場の二人だが、出会う前からお互いのことは解っていた。それぞれが、自分の信念に基づき行動している仲間だということを…!二人は互いの立場を利用し、フランシスを、ひいてはナージャを救う作戦を実行する。

一方、ナージャはロッソとビアンコの居場所を探るため、一人でヘルマンの屋敷に忍び込む。ところが秘密を探るうち、ヘルマンに裏切られたロッソとビアンコと共に捕えられ、地下牢に入れられてしまった…!しかし、ナージャは諦めない。ロッソとビアンコにも手伝わせ、何とか牢屋からの脱出を試みる。時を同じくして、黒バラ・キースは貧しい民衆の見守る中、予告通り華麗に盗みを成功させ、民衆を広場へ導く。

『本物の』黒バラの登場により、フランシスが黒バラでは無いことは証明された。更に、集まった民衆にキースは呼びかける。自分の信念を、明日への希望を。これからは努力した者が報われる、そんな新しい時代になるのだということを。「諦 めず、力強く生きるんだ―― 明日を信じて」黒バラ・キースの言葉は、ハービーによって新聞記事となり、更に多くの人へと伝わっていく・・・そして、怪盗黒バラはその夜を最後に闇へと消えた。新しい時代への、希望と引き換えに・・・。

スタッフ

脚本 成田 良美
演出 岡 佳広
作画監督 生田目 康裕
美術監督 ゆきゆきえ/塩崎 広光