ストーリー

2003年09月28日 放送

第34話
「さよならダンデライオン一座」

エジプトでブローチを奪われてしまったものの、お母さんの有力な手掛かりを見つけたナージャ達。焦る気持ちを抑え、お母さんの居るウィーンへ行くためローマでしばらく資金を稼ぐ為の公演に励むことになった。しかし、ブローチのことが気になるナージャは得意のアンブレラダンスで転倒、公演を大失敗させてしまう。

そんなナージャをプロ失格だと責めるトーマス。そこから波紋が広がり、大人達がケンカを始めた。必死で仲直りを呼びかけるナージャ達の努力も空しく、ケンカは激しくなるばかり。そしてついに団長がとんでもない一言を発した!「今日限り、ダンデライオン一座は解散だ!!」

その夜、一座の大人達は子供達に内緒の話し合いを始める。「ナージャを一座に入れなければ・・・」大人達は、一座を目印にされたがため、ナージャのブローチが奪われてしまったことを悔やみ、責任を感じていたのだ。しかし、そんなことは露も知らないナージャは偶然聞いてしまった言葉にショックを受け、誰にも告げずに一座を離れ、一人ウィーンを目指そうとする。

一座の解散を自分のせいだと思い込むナージャだったが、あれは単なる団長の口癖。一座にとっては珍しいことではなかったのだ。ケンカによって本音を言い合い、すっきりと仲直りをしてナージャを迎えに来た一座の大人達は、一人で行こうとするナージャにも本当の気持ちを尋ねる。「私、みんなと一緒に居たい!」ナージャの答えはもちろん、暖かい「家族」ダンデライオン一座とともに、ウィーンを目指すことだった。

スタッフ

脚本 成田 良美
演出 岩井 隆央
作画監督 稲上 晃
美術監督 ゆきゆきえ/いでともこ