ストーリー

2003年8月3日 放送

第26話
「フランシスの向こう側」

バルセロナを離れ、スペインのグラナダに滞在する一座。昼間は50℃にまでなる暑さに、一座の皆はダウン気味。そんな中、一人だけ元気なナージャは散歩に出かける。しかし、途中スリに遭ってしまい、母のブローチを盗まれそうになる。そのピンチを救ったのは、なんとフランシス・・・!?

うれしい偶然に大はしゃぎで喋りまくるナージャ。それに対してどこかクールな今日のフランシス。不思議に思いながらも、フランシスの新しい一面を発見できたと無邪気に喜ぶナージャに、なぜか彼は複雑そうな表情・・あまりにもいつもと違うフランシスに、思わずナージャは尋ねる。「あなたは誰・・・?」

「僕は僕だ。今感じている君の気持ちは紛れもなく僕へのものなんだ」・・・ナージャの問いかけに、なぜか辛そうに答えるフランシス。その訳を聞こうとする言葉を遮るように、彼はナージャに口付ける・・・。「私、あなたが好き」ついに彼に想いを告げるナージャ。しかし何も言わず彼は路地へと消えていってしまう。

釈然としないまま帰路につくナージャだったが、人ごみの中に、別れたはずのフランシスが貴婦人を連れているのを見つける。驚いたナージャは、先ほど彼が消えた路地を振り返る。するとそこには、黒バラの仮面をつけた、もう一人の彼の姿が・・・!ナージャがフランシスだと思い、一緒に過ごした彼は、黒バラだったのだ。「フランシスが二人・・・!?」混乱し、立ち尽くしてしまうナージャだった。

スタッフ

脚本 ルージュ・ドゥ・ルーン
演出 細田 守
作画監督 川村 敏江
美術監督 ゆきゆきえ/塩崎 広光