各話あらすじ

第 75 話 『水晶の輝き!サンサングラミー!』

2012/09/30 放送

脚本:村山功  演出:うえだひでひと  作画:橋本英樹/山村俊了  美術:今野慎一 

美しい湖畔にそびえる一本の巨大な木、その上に建てられたロッジ風のレストラン。そこで小松は、四天王の一人であるサニーと共に、音楽を聴きながら食事をしていた。実は二人とも、トリコに呼び出されたのだ。といっても、肝心のトリコはまだ来ていないのだが…。トリコを待っている間、料理に舌鼓を打ちながら、小松はこれまでトリコとコンビを組んで巡った冒険をサニーに語って聞かせた。ベジタブルスカイのオゾン草、ヘビーホールのメルクの星屑、グルメピラミッドのメロウコーラ…。どれもこれも、死の危険と隣り合わせの大変な旅であった。サニーが小松の苦労をねぎらっていると、そこへようやくトリコがやって来たのだった。
トリコがサニーを呼んだのは、彼に仕事を依頼するためだった。IGO会長から言い渡された七つの修行食材のうち、トリコは三つまでの捕獲を終えている。そして今回、次なる修行食材を手に入れるにあたって、サニーの助力が必要だと判断したのだ。トリコの依頼を面倒くさいと嫌がるサニー。しかし食材の名前を聞いて、目の色が変わった。その名はサンサングラミー。クリスタルフィッシュの異名を持ち、水晶のように美しく透き通って光り輝く魚だ。美しさを尊ぶサニーにとって、何としても手に入れたい食材である。いったい何故トリコにだけそんな美しい獲物が…。文句を垂れながらも、サニーは同行を承諾するのだった。
と、その時。レストランの外に、突如として巨大な蛇が現れた。しかし敵ではない。この大蛇こそ、サニーの新しいパートナー・マザースネークのクイン! マザースネークはグルメ界でも希少種とされる蛇で、最大級のものにもなると、その体長は地球を一周するほどだという。クインはまだまだ子供で小さいらしいが、それでも山をも跨ぐほどの長さを誇っていた。サニーに続いて、クインの頭に乗るトリコと小松。そしてサニーの合図と共に、クインはまるで弾丸列車のようなスピードで進み始めた。目指すはサンサングラミーの生息場所、世界三大瀑布の一つ、デスフォール!
デスフォールは別名・処刑の滝と呼ばれ、毎秒一兆リットルもの水が落ちてくる巨大滝だ。滝の厚みは1キロにも及び、その水圧は全てを弾き、飲み込み、砕く。近づく者全てを水のギロチンで処刑し、何者の侵入も許さない。デスフォールはまさに死の滝と呼ぶに相応しい、グルメ界にも引けを取らない過酷な環境なのだ。そしてサンサングラミーは、その巨大な滝の裏にある洞窟の中に生息しているのだという。トリコたちは、凄まじいスピードで疾走するクインのお陰で、あっという間に目的の連峰へと到着した。モルス山脈…、標高一万五千メートルを超えるこの山の麓に、デスフォールはあるのだ!

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