第 147 話 『トリコと小松 新たな旅の出発!!』
2014/03/30 放送
脚本:村山 功 演出:座古明史 作画:香川 久 美術:今野慎一
神の食材“GOD”を手に入れるため、強大な食運を持つ小松を捕らえに現れたNEOの料理人・ジョア! その強さは圧倒的で、トリコら四天王は小松を守るべく立ち向かうも、完膚無きまでに打ち倒されてしまうのだった。もはや絶体絶命! そのうえトリコは、自身のグルメ細胞に飲み込まれ暴走・鬼神と化してしまう。我を忘れ、本能のまま全てを喰らい尽くそうとするトリコ。しかし、小松の必死の叫びによって何とか理性を取り戻し、グルメ細胞を支配する事に成功するのだった。そうして覚醒したトリコのパワーは、ジョアをも軽々と凌駕するほど。だが、それに対し、ジョアもまた真の力を解放する…!
邪悪な姿に変貌し、襲いかかってくるジョア。だが、トリコは一歩も退かなかった。負けなかった。この力は、これまでの旅と戦いが育んだもの。そしてこの体は、食材たちの命で作られたもの。それが負けようはずもない! 繰り広げられる壮絶バトル。その末、遂にトリコの拳がジョアへと直撃した。この世の全ての食材に、皆に、命に感謝を込めて…、放つは無限釘パンチ!! その威力はまさに必殺。そうしてトリコは、見事、ジョアに勝利を収めるのであった。…だが、トリコらに一息つく時間は与えられなかった。なんと突如として、人間界に大量の隕石が降り注ぎ始めたのである。一龍を倒した三虎が、グルメ界からメテオスパイスを放ったのだ!
メテオスパイスの被害は甚大なものであった。世界中の建物が崩壊し、食料の供給が失われた。飢えた人々に一刻も早く食料を配給すべく動き出すIGO。と、その矢先、三虎がIGO本部へ現れた。傷ついた一龍を抱えて…。結局、三虎は一龍にトドメを刺さなかったのだ。トリコに一龍を預け、立ち去ろうとする三虎。そこへ次郎が声をかける。飯を食っていかないか、と。席に着いた三虎へ、スープを差し出す小松。一龍たちと三虎の完全な和解は、もう難しいかもしれない。しかし、小松のスープの温かさは、凍り付いた三虎の心を僅かに溶かし、かつて過ごした家族の時間を思い出させるには充分なものであった…。
そして、三ヶ月後。人間界の復興も軌道に乗り、一通りの仕事を終えたトリコと小松は、グルメ界へと旅立とうとしていた。もちろん、神の食材“GOD”を見つけ出し、捕獲するためである。美食會、そしてNEOとの戦いは、まだ終わってはいないのだから…。他の四天王も、既にグルメ界へと出発している。きっとまたグルメ界で再会できるだろう。果たして、グルメ界にはいったいどんな食材が待ち受けているのか。期待に胸を膨らませ、走り出すトリコと小松。二人の食材捕獲の旅は、まだまだ続いていく! そう、世はグルメ時代。未知なる味を求めて、探求する時代!!