各話あらすじ

第 43 話 『絆の一品! パートナーは永遠に』

2012/02/05 放送

脚本:高橋洋一  演出:小村敏明  作画:北條直明  美術:野村正信 

大富豪フォン・ド・ボーノが主催する美食王決定戦。その目的は、急に食事をとらなくなったボーノのパートナー・七色ネッシーのクリスを助けること。クリスが食べられる物を求めて、トリコら四天王はそれぞれ食材探しへと向かっていた。トリコと小松は、島で究極のフルーツ・グランドベリーを。サニーとリンは、海でミルクジラのミルクを。ココは、空でハニードラゴンのハチミツを狙う。そして、立ちふさがる困難を知恵と機転で切り抜けて、トリコらはようやく各々が求める食材を手に入れるのだった。
一方、会場では様々な美食屋たちがクリスに食事をとらせようと挑戦していたが、誰一人として成功する者は現れなかった。ボーノとクリスは子供の頃に出会ってから、ずっと家族として同じ物を食べてきたらしい。それがいったいどうして…? 肩を落とすボーノの元へ、遂にトリコらが帰ってきた。極上の食材に会場の期待も高まるばかり。しかしクリスは興味を示しはするものの、やはり口をつけることはなかった。最後の望みを絶たれ、悲痛な叫びをあげるボーノ。と、その時、突然クリスがリンへと襲いかかった。
とっさにリンをかばうトリコ。しかしクリスは危害を加えるのではなく、何かを訴えたかったようだ。それに気付いた小松は、トリコらが集めた食材を使ってパフェを完成させる。食材集めに出発する前、リンの食べていたパフェをクリスが気にしていたことを憶えていたのだ。ボーノがパフェを差し出すと、クリスはゆっくり口を開けた。そして一口、また一口と、遂に食事をとり始めるのだった。ボーノは感激に目をうるませながら、思い出していた。クリスとボーノ、二人が初めて一緒に食べた物がパフェだったことを…。
栄養満点のパフェを食べ、クリスはみるみる元気を回復。更に、翼を持つ大人の姿へと成長した。七色ネッシーは大人になると巣立ちをせねばならない。別れの前に思い出の品が食べたくて、クリスは他の食事をとらなかったのだ。真実を知り、別れを拒むボーノ。しかしトリコの説得を受けて覚悟を決める。クリスは成長の証である伝説の果実・グロウアップルを残し、空へと羽ばたいた。どんなに離れていても家族であることに変わりはない。ボーノはグロウアップルを皆に振る舞いながら、クリスの旅立ちを祝福するのであった。

各話あらすじ一覧へ