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第 105 話 『トリコ完全敗北!? 繊細かつ豪快、食義の威力!!』

2013/05/19 放送

脚本:田口智子  演出:中尾幸彦  作画:橋本英樹・山村俊了  美術:今野慎一 

IGO会長・一龍から言い渡された第六の修行食材・シャボンフルーツを手に入れるため、ロストフォレストへとやってきたトリコと小松。そこで二人は伝説の料亭・雲隠れ割烹へと辿り着き、食林寺の師範・珍鎮々(ちん・ちんちん)と出会う。食林寺とは、食の礼儀と感謝の作法・"食義"を学ぶ場であり、シャボンフルーツはその寺宝なのだ。それを聞いて、さっそく珍師範と共に食林寺へと向かうトリコら。だが、なんとシャボンフルーツを手に入れるには、食義を極める必要があるという。そのためにトリコと小松は食林寺で、師範代であるシュウから食義の修行を受けることになるのだった。
修行に先駆けて、トリコとバトルでの手合わせを申し出てくるシュウ師範代。確かに食義は礼儀作法のみならず、戦闘にも通じるモノがあるようだが…。いくら何でもプロの美食屋、それも四天王であるトリコに戦いを挑むのは無謀ではなかろうか。戸惑うトリコと小松であったが、それに対してシュウは余裕の表情だ。それどころか、大怪我はさせませんよと自信満々の様子。バトルのルールは「参った」と言った方が負けという至ってシンプルなもの。そしていよいよ試合開始! まずは小手調べとばかりに、鋭い踏み込みから連続攻撃を繰り出すトリコ。だが、シュウは風に舞う葉のように、トリコの攻撃をひらりと軽やかに避けてみせるのだった。
本気でかかってきて構わないと豪語するシュウ。リクエストに応えて、本気モードで戦うことにするトリコ。フォーク、ナイフ、連射形フライングフォーク、レッグナイフ、立て続けに繰り出される必殺技! …だが、どれもシュウには当たらない。それどころか次の瞬間には、いつの間に反撃されたのか、トリコのシャツがバラバラに切り裂かれていた。それも、トリコの肌には1ミリの傷もつけずに! その正確さ、繊細さに驚くトリコ。戦闘における総合的な力は明らかにトリコが上である。だがトリコはシュウに、強さだけでは決して手が届かない未知の領域を感じ取っていた。これが食義の力なのだ…!
その後もトリコは全力で挑み続けたが、結局、シュウにキズ一つ付けることは出来なかった。トリコは既に疲労困ぱい、対し、息一つ乱れていないシュウ…。歴然と現れたこの差もまた、食義によるものだった。そして遂にトリコは現状を受け入れ、シュウに降参を告げるのであった。続いて、小松とシュウによるキャベツの千切りスピード勝負が始まった。トリコのカタキを取ろうと張り切る小松。だが、シュウは食義による包丁さばきで、小松より遙かに短い時間で千切りを終えてしまうのだった。すさまじいまでの食義の効果。これを身に付けるため、そしてシャボンフルーツを手に入れるため、トリコと小松の本格的な修行がいよいよ始まる…!

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