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第47話

狐火流し殺人事件 ファイル4

2016/03/26

  • 脚本:福嶋 幸典
  • 演出:角銅 博之
  • 作画:浅沼 昭弘
  • 美術:桐本 裕美子

白狐村を舞台にかつてのカブスカウト仲間の茉莉香、光太郎、凛が次々と犠牲になった今回の連続殺人。白狐の祟りかと思われた事件を解くカギは6年前のキャンプ中に起きた遭難事件に隠されていた。全ての謎を解いたはじめは灯籠を手に、流し場に犯人を呼び出す。姿を現したのは同じくカブスカウト仲間だった神小路陸。はじめは命を落とした茉莉香、光太郎、凛、そして陸がよく知る人物のために狐火流しをやると告げ、事件の真相を1つ1つ解き明かしていく。
2ヶ月前に茉莉香が殺害された事件。陸と茉莉香が白狐稲荷で会っていたと推理するはじめは、茉莉香殺害時に陸も怪我を負ったと考えていた。その際、自分の返り血が茉莉香の服に付着してしまったため、遺体を狐の嫁入りに見立てて服を持ち去ったのではないか。社の床が一部を除き綺麗になっていたのは、飛び散った血を服で拭い取ったためで、茉莉香の遺体を土蔵に運び込んだ時にそこにあった電話が通じていることに気づき、さらなる完全犯罪を思いついた。皆に届いた電報が土蔵の電話から注文されていたと語るはじめは、陸がカブスカウト仲間を白狐村に集めた2つの理由も説明する。1つは仲間に紛れて自分も電報で呼ばれた1人と印象づけるため。そして、もう1つはターゲットの光太郎を呼び寄せるため。
次に、はじめは陸が5分もかからずに光太郎の遺体を川に流し、流し場に戻ってきたアリバイトリックの真実を口にする。陸が遺体を流したのは上流の釣り場からではなく、流し場から2分とかからない田んぼの用水路だった。ゴムボートを水が張った田んぼの用水路に浮かべ、灯籠に火をつけて下流の水門を開いた。灯籠のロウソクの燃え具合を調整したのには釣り場から流したと思わせる目的があり、大事なアリバイを確保するためにも、念のためロウソクを2本準備したのだ。
はじめの推理に対し、それは誰でもできると声を荒げる陸。だが、はじめは核心を突くように凛殺害時に陸が仕組んだ巧妙なアリバイトリックを暴き出す。昨夜、狐火流しに一緒に向かったはじめ、美雪、心平、美咲、陸の5人。はじめは陸が白狐稲荷に着く直前に暗がりに乗じて4人から離れ、先回りして凛の所へ向かったと考えていた。凛をあらかじめ殺害していた陸は、神社に潜り込み凛が生きていると思わせるため、背後から二人羽織のようにして、はじめたちに手を振ってみせたのだ。さらにはじめは陸が犯人だと思い至るキッカケとなった陸の言葉とともに、逃れられない決定的な証拠を指摘する。
陸を凶行に駆り立てた驚愕の理由とは!?そして、陸の告白を聞いたはじめの胸に去来するものとは!? 狐火流し殺人事件、ついに終局を迎える!

    

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