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第 30 話

血溜之間殺人事件 ファイル1

2015/10/31

  • 脚本:福嶋 幸典
  • 演出:田中 智也
  • 作画:竹之内 和久
  • 美術:桐本 裕美子

はじめ、美雪、剣持警部はひょんな事から不動高校と開桜学院の囲碁部の対抗合宿に参加する。対局場は梔子莊の血溜之間。血溜まりとは基盤の裏面にあるへこみの部分の事を言い、対局に口を出した第三者の首をさらした事が血溜の由来だという。不動高校と開桜学院の対抗戦は1対1のイーブンで1日目が終了し、決着は翌日の第3局までもつれ込む。そして、2日目の朝、血溜の言い伝えになぞらえて開桜学院1年の星桂馬が血溜之間で見るも無惨な姿で発見される。容疑者は合宿の参加者に絞られるが…。

不動高校校門前。そこには早朝にもかかわらず、登校している美雪の姿があった。この日は年に一度、不動高校と開桜学院の囲碁対戦合宿が開かれる日。美雪はかつて名門と謳われ、プロ棋士を何人も輩出していたもののここ数年は部員不足に悩まされている囲碁部の窮状を知り、囲碁の経験があるというはじめを助っ人として呼んでいたのだった。
囲碁部部長の小角由香里、囲碁部1年の海峰学とともに美雪が待っていると、はじめがやって来る。だが、詳しく話を聞くと、実ははじめは五目並べと勘違いしており、肝心の囲碁はというと祖父からやり方を教わった程度であった。
顧問の大塚の代わり引率を務めることとなった剣持も合流し、一行は不安を抱えながら開桜学院の面々が乗るマイクロバスで合宿の場を目指す。開桜学院は3年の三ツ石勲、2年の天元花織、1年の星桂馬に加え、顧問の岡目秀策を加えた4人で参加していたが、開桜学院の生徒たちは車中でも殆ど会話がない。聞けば、名門ゆえにお互いのライバル意識がかなり強いらしい。
目的地である梔子莊に到着する一行。対局場は血溜之間。血溜まりとは基盤の裏面にあるへこみの部分の事を指し、対局に口を出した第三者の首をさらした事に由来していた。使用する盤は江戸中期に名工、天海の手で作られ、碁石は黒石が那智黒石、白石が最高級ハマグリに天海の天を刻んだ一点モノだった。
いよいよ対局の時。第1局ははじめと三ツ石。不動高校は第1局を捨て、第2、3局に勝つという目論見だった。しかし、意外にも勝ったのははじめ。予想外の勝利に驚く一同。第2局で、由香里が天元に敗れたものの、はじめの予想外の勝利もあり、対抗戦の決着は明日の海峰と星の対局までもつれ込むこととなる。
夕食時、三ツ石に勝利し一人浮かれ気味のはじめは空気の読めない発言を繰り返し、ひんしゅくを買う。ここでも会話がない開桜学院の面々は、夕食も早々に部屋を辞す。
翌朝、朝食を食べない美雪を除く皆が食堂広間に集まる。だが、星は時間になっても現れない。部屋にもいなかったという。はじめと三ツ石が血溜之間を覗くも、そこに星の姿はなく、不審に感じ皆で手分けして捜す事に。嫌な予感を覚えるはじめ。その直後だった。庭の方から聞こえてきたのは、海峰の驚く声。はじめと剣持が急ぎ庭に向かうと、池の水底には白と黒の碁石で作られた「ホシ血ダマリノ間ニ死ス」というメッセージが!血溜之間へ走るはじめと剣持。そこで二人が見たのは、血溜を鮮血で染め、突っ伏す形で絶命した星の姿だった。

    

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