第 46 話 『 サイアク~! 石の力が奪われた~!? 』 2005/01/09
脚本  清水東 演出  山田徹 作画監督  川村敏江 美術監督  杉浦正一郎
年も明けて、なぎさやほのかも新しい気分でいっぱい。なぎさのローストチキンをあしらった年賀状も親友たちに大好評で、いよいよ始まる三学期に胸躍らせていた。そんな彼女たちの前に現れるベルゼイ、ジュナ、レギーネ。住宅街に突然姿を現した3人を前に、プリキュアに変身したなぎさとほのかは異空間で戦闘を開始した。一方、「全てを飲み込む力」に蝕まれているせいで自己崩壊寸前のベルゼイたちは、延命に必要な「全てを生み出す力」を奪おうと、これまでにない勢いでプリキュアを圧倒する。
ピンチのプリキュアを救おうと、いつものように飛び出すポルン。しかしそれこそベルゼイたちの思う壺だった! ポルンの中に「全てを生み出す力」が宿っていると見抜いていたベルゼイは、ポルンを捕まえると憎々しげにほくそ笑む。そして空間転移で石の番人を呼び寄せ、彼を鳥篭の中に閉じ込めていた際に少しずつ集めていた「ヒント」を頼りに、力を引き出すのに必要な呪文を唱え始めた…。その瞬間こそまさに、光の園で長老とクイーンが感じた「光が闇に飲み込まれようとしている」瞬間だった!
「すべてを生み出す力よ、我が声に応えよ」…ベルゼイの言葉に反応し、光を発するポルン。そしてベルゼイは余裕の表情で続ける…「七つの石の光と共に、その与えられた場所を離れたまえ。プリズムホーピッシュの番人の名において、七つのプリズムストーンの力…あった所に戻れ!」…。それによって七つの石の力はポルンから離れ、ついに番人の元へと戻ってしまう。そしてなぎさやほのかが成す術なく見守る中、完全な形で番人を手に入れたベルゼイたちは、意気揚揚とドツクゾーンへと戻ってしまったのだった。
最悪の事態に直面し、なぎさとほのかはどうしたらいいか混乱していた。しかしやることは決まっている。番人を取り戻しにドツクゾーンへ乗り込むのだ。それでも、いざ学校で親友たちと合唱コンクールの思い出を語っていると、決意とは反対に不安が頭をよぎる。そして蘇る思い出…ラクロスのこと、キャンプのこと、ベローネ祭のこと…「親友たちの笑顔を見られるのも、これが最後かも…」…不安は大きくなるばかりだが、やらなければならないなら全力でやるしかない…。危険を承知の上で覚悟を決めたなぎさとほのかは、プリキュアに変身して今まさにドツクゾーンを目指そうとする!
 
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