第 44 話 『 最高ハッピー!? なぎさのホワイトクリスマス 』 2004/12/19
脚本  川崎良 演出  山吉康夫 作画監督  河野宏之 美術監督  行信三/下川忠海
藤P先輩に想いを寄せるものの、クラスメイトの唯に頼まれて彼への誕生日プレゼントに協力してしまったなぎさ。ライバルに力を貸してしまったジレンマと、唯とは違いなかなか告白できない自分にもどかしさを感じていた。そのせいか、近頃のなぎさは元気がない。そこでメップルとポルンは、スピカールを呼んでクリスマス的でロマンチックな景色を作って彼女を励まそうとする。そんな中、サンタやトナカイを景色にデコレーションさせようとするメップルに対し、ポルンは「クリスマスにやって来るのは、こんなおじいちゃんじゃないポポ」と予言めいた発言をする。
ドツクゾーンからの刺客、ベルゼイ、レギーネ、ジュナは焦っていた。『すべてを食い尽くす力』にジャアクキングが犯されているせいで、自分たちもその強大な負のパワーに蝕まれていたからだ。しかし「自分のために『すべてを生み出す力』を手に入れろ」と命じるジャアクキングに対し、ベルゼイは密かに自分たちのために動こうと画策する。そしてプリキュア同様、自分たちもまた成長していることをレギーネやジュネに告げ、怪しげに瞳を輝かせた。「未来を決する力は、必ずや我が手にある」…もはやジャアクキングさえ脅威に感じない。
ベローネ学院のクリスマスパーティが講堂で始まっていた。ステージ上では生徒たちの生演奏、フロアではミラーボールのきらびやかな照明で気分を盛り上げる職員・生徒。遅れてやって来たなぎさはそこで唯と会い、彼女が藤P先輩にプレゼントを手渡し、告白までしたことを知らされる。しかし唯が「ごめん」と言われたことを聞き、少しだけホッとしたのだった。一方、ほのかも自分の前から姿を消した少年・キリヤのことを思い出して寂しい気持ちになっていた。それぞれの複雑な想いが重なる中、なぎさは講堂の外で藤P先輩に「一緒に雪だるまを作ろう」と誘われる。
藤P先輩と2人きりになれたことで、なぎさは手作りチョコのプレゼントを手渡すチャンスにドキドキしていた。しかし肝心のチョコは教室に置いたままで、結局渡しそびれてしまう。それでもベルゼイやザケンナーとの戦闘の後、ポルンたちが作った巨大クリスマスツリーで、彼女は幸せな気分をあじわうことになる。戦いに巻き込まれた先輩が隣で眠っていたからだ。その一方で残る不安。それは戦いの直後に出現した、次元のひずみでキリヤが放った一言…「これから、とてつもないことが起こると思います」…その意味するところとは!?
 
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