第 36 話 『 自由を掴め! 番人決死の大脱走 』 2004/10/17
脚本  清水東 演出  矢部秋則 作画監督  東美帆 美術監督  行信三/下川忠海
ミップルに夢中なメップルは、ポルンが間に割って入るせいでラブラブモードに入れないのが悔しいらしい。そのせいか、まだ子供のポルンに何かと口うるさくなり、ついにミップルともケンカをしてしまう。それを見ていたなぎさとほのかは、ミップルとメップルを仲直りさせようとするが…。その頃、ベルゼイたちの館に囚われていた石の番人は、長身のザケンナーと神経質なザケンナーの2人しか館にいないことを知り、これこそ脱出のチェンスだと考えていた。そして利口ではないザケンナーの2人を利用し、自分を閉じ込めていた鳥かごを開けさせることに成功する。
ついに館を抜け出し、近くの森へと逃げ込む番人。だが樹海のような森は、見渡す限りの木、木、木…。出口はもちろん、自分の位置すらわからなくなってしまう。一方、館の中で右往左往していたザケンナーたちは、ジャアクキングの元から戻ってきたレギーネたちに責められていた。その中でベルゼイだけは密かにほくそ笑む。「逃げても無駄だ。つかの間の自由は、より大きな絶望を生む」と、番人を連れ戻すことに絶対の自信を伺わせながら…。そんな中、脱出を焦っていた番人は、どこからともなくポルンの気配を感じ取っていた。
ポルンが番人との通信に成功したことで、なぎさたちの動きも慌しくなっていた。これまで何度となく連絡を取ろうとして失敗していた通信。そのため、今こそ救出する千載一遇のチャンスだと、番人のいる森の場所を特定しようとする。そのヒントはただひとつ、水仙の花が咲き誇っているということだけ。だがそれは場所を特定するのに充分すぎるほどの情報だった。なぜなら今は水仙の季節ではなく、それが咲くということは特別な条件が必要だったからだ。温泉との関係性から「赤松の森」を導き出したなぎさとほのかはそこへと急行する。
森に到着したなぎさとほのかを待っていたのはベルゼイだった。番人はもちろん、ポルンまで人質にされてしまうなぎさたち。取り戻そうとプリキュアに変身するものの、デュアル・オーロラ・ウェイブをベルゼイひとりに粉砕されて窮地に立たされてしまう。石の力のありかを問いただすベルゼイに対し、手も足も出ないプリキュア。そんな時、苦しみ泣き叫ぶポルンを目の当たりにしたメップルが、自分を犠牲にしてまでポルンを助けようと試みた。それが引き金となり、苦しみもだえるメップルを助けたいと願ったポルンが石の力を発動。石の番人は再び連れ去られるものの、一同は危機を回避することに成功する。
 
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