第 17 話 『 ハートをゲット!トキメキ農作業 』 2004/05/23
脚本  成田良美 演出  岩井隆央 作画監督  爲我井克美 美術監督  行 信三/塩崎広光
ほのかに頼まれて、木俣の田舎に農家の手伝いに行く事になったなぎさ。しかし、農作業が目的だというのに何故か前日からオシャレに頭を悩ませる。それもそのはず、何と憧れの藤P先輩も一緒に行くらしいのだ!普段は元気一杯のなぎさも、先輩の前に出ると途端に緊張で無口になってしまう。そこで、この農作業を機に先輩ともっと距離を縮めようとするが…。二人っきりの作業にもかかわらず、藤Pの笑顔に緊張してやっぱり上手く話せないなぎさ。上手くいくのは大根抜きの方ばかりで…「あぁーもうどうして先輩の前だと上手く喋れないの~!!」
「努力したってしょうがないですよ」手伝いに来たものの、いまいちやる気のないキリヤ。一緒に作業しているほのかをそっちのけで一人休憩を決め込んだり、一面の畑を見てウンザリする始末。二人でやれば何とかなるというほのかに対して、キリヤは「力を合わせないと何もできないのは弱い証拠」だとあきれる。しかしほのかは、キリヤに人間は力を合わせるからこそ強いと諭し、強制的に手伝わせる。疲れる様子を見せる事無く、せっせと作業をするほのか。キリヤはそんなほのかを鬱陶しいと思いつつ渋々指示に従って、昼食もとらずに(とらせてもらえずに)労働を続ける羽目になってしまう…。
そんな二人を眺めながら昼食を取るなぎさ達。木俣はうんざりした顔のキリヤを見て、ほのかの厳しさに苦笑いするが、なぎさはそれがほのかの良い所だと主張する。ほのかと幼なじみの藤Pは、ほのかを理解してくれるなぎさに感謝し、「ありがとう」とお礼を言う。照れたなぎさが母屋に戻ると、メップル達が“プリズムラブチェッカー”で相性占いをしてはしゃいでいる。なぎさはチェッカーで藤Pとの相性を確かめようとするが、敢え無く撃沈…。加えて仲の悪そうな木俣の祖父母達が好結果を出した事に落胆してチェッカーをメップルに返してしまう。「あんまり当たらないみたいだしね…」
キリヤは一人“人間”について考えを巡らしていた。野菜の事ばかり気に掛けていたほのかが、怪我をした途端に野菜そっちのけで手当てをしてくれたのだ。初めて触れる人間の優しさに戸惑うキリヤ。そこにポイズニーが現れて、攻撃の補佐をする事に。変身したものの、ザケンナーのとりついた巨大なムカデとミミズによって、なぎさと離れ離れにされ岩穴に閉じ込められてしまったほのか。絶体絶命の危機を迎えるが、堪えきれなくなったキリヤはほのかを助けてしまう!敵を撃退して戻ったなぎさ達が目にしたのは、巨大ミミズに襲われたお婆さんを気遣うおじいさん。相手の前で素直になれないのはお爺さんも同じみたい。なぎさと藤Pがああなる日は…来るの!?
 
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