第 16 話 『 ストレス全開!マドンナはつらいよ 』 2004/05/16
脚本  影山由美 演出  山吉康夫 作画監督  川村敏江 美術監督  行 信三/下川忠海
どこの学園にもマドンナと呼ばれる人間がいるもの。ここベローネ学園にも…。「キャー友華先輩!!」学園中の女生徒が黄色い悲鳴を上げる中、なぎさも部活を抜け出してこっそりバレー部の試合を見学中。一緒にいる志穂と莉奈もうっとりの、この少女こそ学園のマドンナで、なぎさ達の先輩である小田島友華。頭脳明晰・容姿端麗、お嬢様な上、周りの期待を決して裏切らない彼女は、まさに全生徒憧れの的!ほのかも科学部に属している友華と親しげな様子。一方調子の良いなぎさは、憧れつつもほのか以上に真面目で厳しい友華になんだかビクビク…。「私って、嫌われてるのォ~!?」
完璧人間という事は、たいていはその事が足かせにもなってしまうもの。全校生徒からもてはやされつつも、友華にもやっぱり悩みがあった…。「私も、皆みたいに楽しく自由に振舞えたら…」皆の憧れるマドンナ故に、周りの期待を裏切る事を許されない友華。学校では常に優雅な笑みをたたえ、家でも数多の習い事が待っている。皆の憧れであるマドンナのイメージを崩さない為にも、休息の時間など一秒もないのだ…時たまなぎさにかける言葉に棘があるのも、実は友華なりの羨望が入り混じっているからなのだ。「あなた達に、マドンナと呼ばれる者の気持ちなんて分からないでしょうね…」そんな友華の前に、彼女を見つめる怪しい影が現れる…!
人間の邪悪な心・負の心を利用するポイズニーは友華に近づき、怪しく囁く。「あなたの悩みを解決してあげましょうか?」完璧でありたいと願うゆえ、自分の悩みを認めようとしない友華。ムッとして立ち去ろうとするが、“本当は普通の女の子の様に遊びたい”という図星を指されてしまう。ポイズニーは、そんな友華の影にザケンナーを取り付かせ、偽者の友華を何十人も街に放って大混乱を起こす!邪悪な力を感じたメップルとミップルは、なぎさとほのかを偽者達の暴れている公園に連れて行くが…「何よこれ!?」たくさんの偽者が暴れまくる公園で、どれが本物の先輩か分からない!変身をしつつも攻めきれない二人だが…
偽者が影だと知ったほのかはライトを使って影を消し、本物の友華を見つけ出す。せっかく本物が分かったのに、ライトを壊されてまた影が現れると…(汗) そこでブラックがとった行動とは…なんと落書き!?もとい先輩の顔に目印を付けるというモノ。とんでもない顔にされた友華をホワイトが助け出し、ザケンナーは数より大きさで勝負!と巨大合体。ザケンナーに飲み込まれつつも二人は、内側からマーブル・スクリューを放って撃退に成功する!「ヒヒヒ…」翌日、友華の顔を見るなり笑いが止まらないなぎさ。ほのかも忍び笑いを我慢できない。顔の悪戯書きは綺麗に消えているけど…「何なのあの子?」プリキュアの前にはマドンナのイメージも形無し!?みたい。
 
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