ストーリー

2003年06月01日 放送

第18話
「ヴェネツィア、涙のマンマ・ミーア」

ミラノを出た一座は、アドリア海に浮かぶ水の都ヴェネツィアへとやって来た。ミラノで出会ったカプレーティ子爵を破産に追い込んだアントニオに、ナージャは憤りを隠せない。しかし一座の大人達からは「人間には100%悪い人もいい人もいない」と言われ、納得できずにいた。そんな中、ハービーの休暇で共にヴェネツィアに遊びに来ていたTJと偶然にも再会する。

いつものごとくケンカが始まり、はずみで運河に落ちてしまうTJとケンノスケ。そんな二人を助けてくれたゴンドラ乗りのイルマ。典型的なイタリアのお母ちゃんイルマに、自分達の母親を思い出すTJとケンノスケ。イルマには女手一つで自分を育ててくれた母親を支えるため、仕事で各国を飛び回っている息子が居る。その名前は「アントニオ」・・・!?

イルマの息子アントニオは、あのアントニオ・ファビアーニだった!ナージャの話から、自慢の息子の悪事を知り、イルマは落ち込んでしまう。そんな彼女を思い、心を痛めたナージャ達はイルマを励ます。元気を取り戻したイルマに、ナージャ達はアントニオを叱り、目を覚まさせてやることを約束したのだった。

イルマとの出会いによって、一座の大人達の言葉が何となく解り、嬉しくなるナージャ。しかしTJを迎えに来たハービーによって、母親が貴族出身であること、そしてブローチを狙っているのは、その事実を疎ましく思っている者だということが明かされ、不安になってしまう。「私はただ、お母さんに会いたいだけなのに・・・!」いつにも増して母との再会を強く祈るナージャだった。

スタッフ

脚本 金春 智子
演出 岡 佳広
作画監督 稲上 晃
美術監督 ゆきゆきえ/下川 忠海