第 29 話 『 嵐の夏祭り!カミナリ様は超コワイ!? 』 2004/08/22
脚本  影山由美 演出  矢部秋則 作画監督  東美帆 美術監督  行信三 / いでともこ
ジャアクキングが撒いた種の最後のひとつが覚醒した。しかしそのことを知らないなぎさは、これまで対戦したジャアクキングの種子の戦士(闇戦士)があまりに強かったことから、日常生活においても不安を拭えずにいた。「あといくつ目覚めるの?」「あと何人いるの?」しかし新たな戦いで気を引き締める一方、夏祭りも気になって仕方がない。新しい浴衣を買うために友だちと一緒にデパートへ行くなど、しばしの休息を楽しんでいた。そしてほのかの素敵な浴衣を借りると、寝ているポルンだけを置いて出かけるのだった。
なぎさとほのかを含む女の子4人に、やはり遊びにきていた藤村先輩ら男子たちが加わった。怪談話で盛り上がった一同は、なぎさが「幽霊なんて怖くない」と自信満々に言い放ったことからきもだめし大会を決定。幽霊の噂があるいわくつきの祠へと、男女ペアで行ってみることにした。しかし憧れの藤村先輩とペアを組んだなぎさは別の意味でドキドキモード。二人きりになれて幸せ気分を味わうのだった。しかし追ってきたポルンの声を幽霊のものと間違えた二人は、急いで帰ろうとしてアクシデントに見舞われてしまう。
雨も降り始め、先を急いだなぎさは石段で足を滑らせてしまった。それをかばった藤村先輩まで巻き込まれ足を捻ってしまう。迎えがなければ病院にも行けない上、メップルが邪悪な気配を嗅ぎ取って事態は急を要する状況。しかし偶然にも一台の黒塗りの乗用車が通りかかったお陰で、なぎさとほのかは藤村先輩を近くの病院へと送ってもらうことができたのだった。運転者の初老の老人がその病院の院長だと聞いて驚く二人。しかしその人物は院長どころか人間ですらなく、実は覚醒したばかりの闇戦士・ベルゼイだった!
メップルとミップルが感じた邪悪な気配を追い、屋上へとやってくるなぎさとほのか。そこには新たな敵ベルゼイがエネルギーを発して待ち構えていた。「今はお前たちに構っている暇はない」そう言い放ち、モンスターのザケンナーを出現させるベルゼイ。なぎさとほのかはプリキュアに変身して巨大なザケンナーに対抗するものの、そのパワーに圧倒されピンチに陥ってしまう。しかし勢い余ったザケンナーが壁に激突し、自滅したおかげでチャンスが到来。一瞬の隙を突いてザケンナーの撃破に成功する。だがその時にはもう、ベルゼイの姿はなかった。
 
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