第 96 話 2005/02/27 異世界決闘! シェリーのいないブラゴ

脚本
隅沢克之
演出
佐々木憲世
作画監督
上野ケン
美術監督
清水哲弘

魔界の犯罪者が魔本を取り上げられて放り込まれる、流刑の空間「狭間の世界」。この世界からの脱出を画策していた支配者「マエストロ」は、自らの野望のためにガッシュ・清麿・ウマゴン、そしてブラゴ&シェリーを呼び寄せた。そこで「この空間では魔本がなくても術が使える」とブラゴに打ち明け、パートナーが不要であることを教える。王位争奪バトルへの復帰を願っていたガッシュやブラゴたちは、この空間から脱出するための方法を探るが…。その頃、外の世界ではナゾナゾ博士やサンビーム、キャンチョメらがパートナーを失ったニコラウスを保護していた。

外の世界に脱出するための方法を教えてもらおうと、マエストロの居城にやって来た清麿たち。その動向を、マエストロは玉座で密かに監視していた。そしてシェリー抜きで戦おうとするブラゴに、この世界からの脱出方法を打ち明ける。「あれ(天空に浮かぶ魔本のマーク)が人間界へと通じる扉だ。ガッシュたちの本を燃やしたとき、魔物を魔界に送り返す『力』が発生する…それを利用すればあの扉をこじ開けることができる…」と。ブラゴはガッシュたちと決着をつけるためにも、ひとりマエストロについて戦闘へと赴く。

ブラゴに疎外され、ひとり寂しそうに待つしかないシェリー。そんな中、マエストロの部下に密かに誘導されていたガッシュたちは、ついにマエストロとブラゴの元に辿り着いていた。「今ここですべき事は、みんなで力を合わせて元の世界に戻ることだろう!」…必死に訴える清麿だが、敵意を剥き出しにしたマエストロとブラゴにその言葉が届くはずもない。そしてガッシュもまた、友だちのマジロウを倒したブラゴを許しておくことができず彼に立ち向かおうとしていた。そんな中、マエストロだけは自らの計画が順調であることに、ひとり不敵な笑みを浮かべる。

「私はあなた(ブラゴ)と約束した! 例え、何と言われようと…私は!!」…激戦の最中、シェリーはついに決意していた。一方、清麿とガッシュはあくまでパートナーと共に戦うことを選択。ひとりで戦うブラゴと相対していた。そんな彼らをあざ笑うマエストロ。奴は自分もまた100人の魔物のひとりであることを明かすと、自らの魔本を持ち出して磁力系の術を繰り出してくる。すべては自分がこの空間から脱出するため、ガッシュやブラゴの強大なパワーを利用していたのだ。そして一同を圧倒すると、魔界に復讐するべく閉じ込められた魔物たちを先導し魔界への戦争を号令した!!