第 89 話 2005/01/09 新春スペシャル 華麗なるV(ブイ)よ再び!!

脚本
大和屋暁
演出
上田芳裕
作画監督
上野ケン
美術監督
清水哲弘

遺跡での激戦からようやく戻った清麿とガッシュは、ウマゴンと共に平和な正月を過ごしていた。そんな彼らの元を訪れる、フォルゴレとキャンチョメのコンビ。そのハイテンションぶりに辟易する清麿だが、「いい話がある」と持ちかけられて渋々ながら自宅に招き入れた。フォルゴレの話とは、遺跡での激戦で出逢った魔物…華麗なるビクトリーム様とそのパートナー、モヒカンエースにまつわる初夢。支離滅裂なフォルゴレの夢の話とそれに登場するビクトリーム様に、早くも清麿はいやな予感に襲われる…。

荒野を行くビクトリーム様とモヒカンエース。目標は荒野の先にあるという極上のメロンだ! 魔物を倒し、ようやく極上の「ベリーメロン」を手にしたビクトリーム様は、突然現れた「メロンの神」におかわりを要求する。しかしベリーメロンは神様が既に食べてしまった後…そこでビクトリーム様は「主演映画を作れ」と言い放った。フォルゴレの初夢はそれで終わらなかった。何と、「主演映画」の部分が正夢になったのだ! ハリウッドの大監督による直々のオファーで新作映画に出演することになったフォルゴレは、さらに監督を兼任。そこで清麿の意見を聞くべく、こうして新年早々訪れたのである。

フォルゴレの考えたストーリーはスパイアクションものだった。主役のスパイはもちろんフォルゴレ。伝説のスパイ「鉄のフォルゴレ」が敵のスパイ網を分断するというものである。組織には「電撃のガッシュ」や「メルメルのウマゴン」といった強敵はもちろん、最大の敵「華麗なるビクトリーム様」が待ち受けている。…しかしこのアイデアを、清麿宅を訪れたティオが切り捨てた。「私のようなヒロインが必要でしょ!」と。そこでフォルゴレはティオの意見を受け入れて、更なる妄想を展開する。

ガッシュやティオの「もっと出番を!」「私をヒロインにして!」という意見を受け、フォルゴレは妄想にベルギムEOまで持ち出した。突然の校庭での決闘…もはや暴走に暴走を重ねたフォルゴレの妄想は、ビクトリーム様とベルギムEOの「戦闘力は高いが、キャラに問題がある」という似たもの同士の頂上決戦にまで発展する! …と、大興奮のフォルゴレとは対照的に彼の妄想に飽きたガッシュたちは、フォルゴレを放置して再び正月を楽しんでいたのだった…。