第 84 話 2004/11/28 凶獣デモルト最終決戦!!

脚本
大和屋暁
演出
地岡公俊
作画監督
山室直儀
美術監督
清水哲弘

ガッシュの第七の術「ザグルゼム」が魔術本に追加された! それが相手の身体に電撃をチャージし、別の術をぶつけることで暴発させる強力な術であることを悟った清麿は、ザグルゼム3発分を叩き込めばデモルトを倒せると確信する。しかしデモルトは本来のパワーを取り戻してから、パートナーのヴァイルを飲み込むなどより凶暴に、より手ごわくなっている。どうにかしてデモルトの足を止められれば…そう考える清麿に、心の支配から解放たれたレイラのパートナー・アルベールは応えた。「止めればいいんだな」…と。

アルベールが心の支配から解放たれたことで、レイラもまた本来の力を取り戻していた。彼女は無数の三日月を駆使し、一気にデモルトを包囲する。そしてアルベールとの見事なコンビネーションで、デモルトの動きを完全に封じることに成功した。一撃、そしてまた一撃…デモルトがレイラの三日月に包囲されている間、射出速度が極端に遅いザグルゼムを確実にヒットさせていく清麿&ガッシュ。あと一撃…あと一撃ヒットさせ、最大級の術「バオウ・ザケルガ」を叩き込めばデモルトを撃破できる! いよいよ苦しい戦いに一筋の光明がさした…。

しかしレイラのパワーも無限ではなかった。デモルトを封じ込める三日月が、攻撃の度に確実にその数を減らしていたのだ。レイラに頼り切る自分を戒めた清麿は、最後のザグルゼムをヒットさせ、ついにバオウ・ザケルガの発動体制に入る。しかしそこでデモルトに変化がおきた。デモルトが自らの腹部を殴打し、腹の中にいるヴァイルを刺激して更なるパワーを引き出したのだ! それによって究極のパワーを得たデモルトは巨体に似合わない俊敏さを発揮し、レイラの包囲網をかく乱する。最後の抵抗の前に振り回されるガッシュたちは…。

ガッシュたちもまた連携プレーでデモルトに最後の包囲網を完成させようとしていた。ティオが防御シールドを発揮し、ダメージから回復したウォンレイ&リィエンが戦線に復帰したことで逆転。やっとの思いで空に逃げたデモルトだったが、地上にいたはずのガッシュが実はキャンチョメの変身した姿だったと知った瞬間、思わず凍りつく。「清麿!」ウマゴンの背に乗り、デモルトの背後に回りこんでいたガッシュは、ショックを受けていたデモルトにバオウ・ザケルガを発射! ようやく長く苦しい戦いに終止符を打つのだった。 その頃、ゾフィスと対決していたシェリーは、親友ココの凶悪に変貌した姿を前に激しく動揺していた…。