第 83 話 2004/11/21 熱き思いよとどけ! 第七の術ザグルゼム!!

脚本
山田隆司
演出
上田芳裕
作画監督
山口としお
美術監督
徳重賢

デモルト相手に奮闘していたパティがついに月の光の石の破壊に成功した頃、シェリー&ブラゴとゾフィスの戦いにも変化が起きていた。デモルトの部屋にある月の光の石と連動した仮面によって無尽蔵のパワーを得ていたゾフィスは、月の光の石が破壊されたことで堅固なシールドを失ったのだ。だがそれでもゾフィスは宣言する。「面白くなるのはこれからだ…」と。その言葉に呼応するように現れたひとつの影…それはシェリーが追い続けていたかつての親友、ココのものだった。「ボンジュール」…不敵な笑みを浮かべ、ココが今立ちふさがる!

パティの渾身の一撃で勝機が見えてきたガッシュたち。これで石に心を操られていた人々やレイラのパートナー・アルベールも元に戻る…喜ぶ一同だが、事態はさらに悪化してしまう。月の光の石の悪用を企んでいたデモルトのパートナー・ヴァイルが、ゾフィスさえ禁じた呪文を発動したのだ! それにより本来の凶暴さをさらに増し、弱点もろとも全身を覆った鎧で真・デモルトを誕生させてしまう。ヴァイルと魔法本を飲み込んだデモルトは、どうやら今までゾフィスに制御されていただけで、これが本来の姿のようなのだが…!?

依然、気絶したままのウォンレイ、そして心の支配から解放され、失神したままのアルベール…。彼らの回復を待つまで窮地をしのごうとした一同は、一致団結してデモルトに挑む! そしてガッシュもまた「みんなの頑張りが私の中の『何か』を揺さぶっておるのだ…」と自身の中に宿る新たなパワーを全身にみなぎらせていた。それこそガッシュの新たな呪文、第七の術『ザグルゼム』! どんな効果をもたらすかさえ解らなかったが、「今こそチャンス!」と発動を決意。その一撃に全てを賭けようとする。だがザグルゼムは、デモルトに直撃したにも関わらず四散してしまう…。

ティオの強力なシールドでさえ、デモルトのパワフルな一撃をあと一発喰らえば破壊されてしまう…。そこで清麿は、苦し紛れのザケルガを発動。ごく普通の、破壊力すら並程度の術だったが、それはデモルトに確実なダメージを与えていた。何と第七の術・ザグルゼムは、電撃のエネルギーを相手の身体に蓄積させることで、別の術で一気に炸裂させる複合的な破壊術だったのだ! ようやく勝機を見出した清麿は、ティオやウマゴンたちの協力を得てザグルゼムの連発を決意。復活したアルベールとレイラも加わり、怒涛の反撃を始める!