第 82 話 2004/11/14 わがままパティ 惜別のスオウ・ギアクル!!

脚本
まさきひろ
演出
中村哲治
作画監督
信実節子
美術監督
渡辺佳人

デモルトとの戦いでピンチに陥っていたガッシュたちを救ったのは、パティ&ウルル、ビョンコ&アルヴィンの両コンビだった! ゾフィスの手下として参戦していた彼女たちは、レイラを苦しませたことがあり、それをガッシュに責められて改心。今まさにレイラ同様ゾフィスに反旗を翻し、心強い援軍として再びガッシュたちの前に現れたのである。だが清麿やガッシュたちが勝利を確信する一方、まだダメージが回復していなかったティオは不穏な空気を感じ取っていた。「デモルトはまだ、強い呪文を使っていない…」

デモルトが強い呪文を使い始めたことで、ガッシュチームは再びピンチに陥っていた。その最中、パティのパートナー・ウルルは彼女に現れた変化を心地よく思っていた。出逢ったばかりの頃のパティはとてもワガママで、欲しいものは力ずくで奪い、ウルルの説教など聞く耳を持たなかった。だが今はガッシュたちのためにダメージを省みず戦おうとしている。そしてそれはビョンコたちも同様だった。ビョンコのパートナー・アルヴィンもまた、出逢ったばかりのビョンコがとても泣き虫で、気分屋でカッコ悪かった時のことを思い出していた。そしてビョンコを説得し、共に戦うことを誓う!

ビョンコとの連携攻撃に出たパティの存在は、ダメージから回復できずにいた清麿たちにとって心強いものだった。パティはビョンコのゴムのように身体が伸びる能力を100%活かしてデモルに肉薄。自身の水竜の呪文で反撃に出る。目標はただひとつ、デモルトの無尽蔵なパワーの源である月の石だ! ガッシュの心からの訴え「お主たちがレイラたちにやっていることは、ひどいでは済まされぬことなのだぞ!」を回想していたパティは、これまで魔者たちを利用していた自分を深く後悔。そのためデモルトの強烈な一撃で自分とビョンコの本に火がついても、一歩も引かず意思の強さを示そうとする。

本が燃え尽きれば魔者は魔界に引き戻されてしまう…もはやパティもこの世界にいられる時間はあとわずか。「これでガッシュたちの仲間になれるゲロか?」そう言い残し、光となって消えてしまうビョンコを看取ると最後の賭けに出た。彼女はチャームポイントである髪を切り、自分の身代わりを作ることでデモルトをごまかす。そして囮になろうとするウルルを救うため、デモルトの後ろを取るなりその存在を明かしてデモルトの目を自分にひきつけた。お陰で月の石は破壊されるが、彼女もまた力尽きてガッシュに看取られながら光になって消えていってしまう…。