第 74 話 2004/09/19 閃光乱舞! 孤高の戦士パムーン

脚本
大和屋 暁
演出
佐々木憲世
作画監督
出口としお
美術監督
渡辺佳人

ベルギムEOを倒したもの、満身創痍の上、キッドを失ってしまったナゾナゾ博士。彼を気遣って先を急ごうとするフォルゴレ&キャンチョメ組だったが、博士は不敵に笑って立ち上がる。「キッドが全てを賭けたのに、私が寝ている訳にはいかん!」その瞳は涙に滲んでいたが、戦いに対する強い意識は挫けていなかった。一方、恵&ティオ組、リィエン&ウォンレイ組も行動を開始していた。恵だけは肩を支えられながらの移動ではあったが、それでもナゾナゾ博士同様これから更に激化するであろう戦いの予感に、自分に厳しくあろうとする。

無数のヒトデ軍団に包囲されていた清麿&ガッシュ組とサンビーム&ウマゴン組は、敵の集中砲火を避けるために依然動けない状況にあった。その最中、ヒトデ軍団の攻撃の秘密に気づき始めた清麿はどうにか突破口を開こうとウマゴンに走り回るよう指示する。どうやらヒトデ軍団は音に反応して攻撃しているらしく、スピードに自信があるウマゴンなら音を立てたとしても逃げ切ることができるからだ。敵の隠れている場所を特定させるため、ウマゴンに天井を攻撃させ、降り注ぐ小石でヒトデ軍団をかく乱する清麿だが…。

清麿の推理は的中した。床の下に隠れていることを暴かれ、ついにその姿を現す敵。それは四天王のひとりパムーンだった。しかし彼を引っ張り出すということは、音だけではなく視覚で標的を捉えることも意味しており、これまで以上の苦戦が予想される。だが格闘技に精通していたサンビームは、パムーンの目の動きからどのヒトデが攻撃を繰り出すかを看破することができ、それによってわずかだが清麿たちにも活路を見出すチャンスが現れ始める。パムーンがとんでもないことに気づいたのはそんな時だった!

まだ石に閉じ込められていた時、清麿にされたことを思い出し、逆上したパムーンは猛攻撃を展開。魔法vs魔法のぶつかりあいの末、清麿たちはついに窮地に立たされてしまう。そのケタ外れの強さを目の当たりにした清麿は、募ったイライラを吐き出すように叫んだ。「何故そこまでの強さを持ちながらゾフィスと戦わねえ! それだけの強さなら、自分に対する誇りだって持ってるだろうが!!」と。それに対しパムーンは告白する、自分もかつては誇りを持っていたことを。その瞳には恐怖と絶望の色が意味あり気に滲んでいた…。