第 64 話 2004/07/04 猛攻ダルモス!砂上の決死戦

脚本
広平 虫
演出
深澤敏則    絵コンテ/吉沢孝男
作画監督
八島善孝
美術監督
渡辺佳人

ビクトリームを共同作戦でなんとか倒したものの、みんな心の力を使い果たし身体もボロボロ…もはや誰も術を使うことは出来ない。今度こそ一時撤退を余儀なくされた清麿達。しかしその時、さらに新たな2体の魔物、レイラとダルモスが姿を現す。ダルモスの先制攻撃に逃げた清麿達が追い詰められたのは、一面が砂に覆われた部屋だった。ダルモスの放つ鉄球攻撃・ベギルセンに続き、レイラの三日月型ビーム・ミグロンが清麿たちに迫る。しかし、何故かミグロンは狙いが外れ、壁に大穴が開いた…。

「早くそこの穴から逃げなさい」と信じがたい言葉を口にするレイラ。さらに同じ千年前の魔物であるダルモスに攻撃の手を向けても攻撃呪文が出せないことを確認すると、防御魔法・ミシルドで清麿たちを守る。自分達は間違っているとレイラは言った。彼女はロードの非道を見抜き、石に戻されるのを覚悟で清麿達を逃がそうとしているのだ。その姿に胸を打たれた清麿とガッシュ。「その本を守り通せば、ガッシュは消えない。」とティオにガッシュの魔本を託し、自分達はこの場に踏みとどまりレイラと共にダルモスを倒すことを決める!!

フォルゴレ達4人を壁の穴から脱出させ、ウマゴンにも逃げるように言う清麿。ウマゴンが清麿に懐かない本当の理由、それは本の持ち主・清麿がいるせいで大好きなガッシュが戦いに巻き込まれてしまうから…本当は戦いが嫌いなのに、勇気を出してついて来てくれたということが清麿には判っていたのだ。そして何か意を決し、泣きながらその場を脱出するウマゴン…。と同時にミシルドは吹き飛ばされ、壁の穴も塞がってしまう。戦闘体形へと変身し、いよいよ本気になったダルモス。ベギルセンが砂漠をかき回すと巨大な蟻地獄が形成され、清麿たちを飲み込み始めた…!

絶対絶命のピンチに陥るも、とっさに起死回生の策を講じる清麿。自分達がダルモスの延長線上に来るようにすれば、レイラは攻撃を放つことが出来るのだ!放たれたミグロンに勝利を確信する清麿だったが、ダルモスはその巨体に見合わぬ高速移動で攻撃を回避!清麿達に当たってしまう。もはやこれまでとダルモスに降伏するレイラ。勝ち誇ったダルモスの拳がレイラを襲おうとしたその時、「メルメルメ~!」と聞きなれた鳴き声が響く!!そこにいたのは、勇ましい表情のウマゴン。そしてその傍らに、光輝くウマゴンの魔本を持った男が立っていた…!!!