第 39 話 2004/01/11 絶対絶命!姿なき狩人

脚本
まさきひろ
演出
今沢哲男
作画監督
上野ケン
美術監督
渡辺佳人

山奥にある温泉旅館へとやってきた高嶺一家。商店街の福引きでブリを当てられず嘆き悲しむガッシュに、優しそうな紳士が一等の温泉旅行を譲ってくれたのだ。温泉でくつろいだ清麿とガッシュが部屋に戻って来ると、秘湯・煮桃の湯と書かれた地図がおいてあった。そしてそこにはもう一つ、ブリの食べ放題という文字が!「清麿、急げ!!」ガ ッシュはすぐに旅館を飛び出す。それが、恐るべきハンター達によって仕組まれた周到な罠であるとも知らず に・・・。

山道を進む清麿たちを、遥か遠くから見下ろす二つの影。 黒豹のような姿をした魔物のバランシャとその本の持ち主・ ガルザである。彼こそが、ガッシュに温泉旅行を譲り、偽の地図で清麿たちを“狩場”へとおびき寄せた張本人だった。嫌な予感がするとガッシュ達が旅館に引き返している途中、何の音もなく、突然遠距離からの攻撃魔法・ウォルケが清麿を直撃する!!呪文を詠唱する声も聞こえず、敵がどこから攻撃してきたのかわからない。清麿はすぐに自分達が置かれている状況を判断し、身を隠しながら逃げて迎撃態勢を整える。

“獲物”の意外な頭のよさに興奮を隠し切れないガルザ。 岩場を背に待ち構えているガッシュ達に、グ・リアクルの呪文でバランシャの体を透明にし、接近戦に打って出る。 見えない敵に翻弄され、徐々に心身の疲れがたまっていく清麿。獲物は弱らせてから狩る・・・敵の策に気付いた時、 清麿はその場に崩れ落ちる。長時間の緊張状態で心身が憔悴しきって来た・・・そんな清麿の元にガッシュが持ってきた銀杏の実。その強烈な臭いから、見えない敵を捕まえる ヒントを得る。

清麿はバランシャが銀杏のひどい臭いのついた服を見つけ、くわえるように仕組んだのだ。敵は清麿の策にまんまとハマる!!バランシャについた銀杏の臭いを頼りに、ガ ッシュは姿が見えぬ敵を追い掛け回す!今や立場は逆転した。ガルザとバランシャがどこへ逃げようとも、ガッシュは執拗に追い回す。ついに崖っぷちまで追い詰めたられたバランシャ達は、最強の攻撃呪文・ギガノガドルクで反撃 しようとする。しかし清麿の、溜まりに溜まった怒りの力を爆発させたバオウ・ザケルガが炸裂!バランシャの本は燃やしそこねたが、ガッシュと清麿は辛くも敵を撃退することが出来たのだった。