第 26 話 2003/10/05 ガッシュの一日

脚本
大和屋暁
演出
貝澤幸男
作画監督
伊藤智子
美術監督
清水哲弘

「オレが一緒にいない時は、ガッシュはいったい何やってんだろ?」不思議に思う清麿をよそに、一人で遊びに出かけたガッシュ。街には楽しいものがいっぱい。公園ではナオミちゃんに追いかけられたけど、お弁当の時間が来ればゴ キゲン……お弁当が無い! ナオミちゃんから逃げる時、落としてしまったらしい。涙にくれるガッシュの前に、巨大 なおばあさんが現われた。馬場アンアン。見た目は物凄く怖いけど、自分のお弁当を分けてくれた、とても優しいおばあさん。

お弁当を分けてくれたお礼に、ガッシュはアンアンの人探 しを手伝うことにした。アンアンは一人息子の結婚相手・ ヒロミに会いたい一心で、歩いて山を越え、町に来たのだ。 ヒロミがいい子なら良いなと言うガッシュに、アンアンは優しく微笑む。でも、チャラチャラしていて髪を染めているような、いい子じゃなかったら……アンアンは不気味に唸る。「殴り殺すかもしれんのう」……単なる冗談だと、アンアンは言うのだが……

ガッシュの心配も知らず、現われたヒロミは、髪を染めて、 チャラチャラしていた! 鬼神と化すや、ヒロミの乗ったバスを追って駆け出すアンアン。ヒロミが殴り殺されてしまう! 何とかアンアンを止めようとするガッシュも、 ダッシュをかける。アンアンより先にバスに追いついたが、 車は急に止まれない。ガッシュはバスに衝突して気絶してしまった。

目を覚ましたガッシュは、ヒロミの前に立ちはだかるアンアンの姿を見て慌てる。けれど本当は、自分の結婚指輪をプレゼントしようと、アンアンはヒロミを追いかけたのだった。嬉しさに涙の止まらないヒロミも、心の綺麗ないい子 だった。ヒロミを優しく抱きとめるアンアン。母の愛の素晴らしさに心打たれて、ガッシュもまた涙を流していた。 清麿の知らないところでも、ガッシュは少しずつ、少しず つ成長している。