第 21 話 2003/08/31 もうひとりのガッシュ

脚本
広平 虫
演出
西沢信隆
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
渡辺佳人

スティングとバルトロの魔の手から救われたことを祝い、 村ではパーティーが開かれた。その席で清麿は父・清太郎 に、魔界の王を決める戦いなどこれまでの経緯を説明する。そして、清太郎からガッシュを初めて見つけた森の場所を聞き出す。イギリスまで来た目的であるガッシュの過去を探るため、二人はその森へ行ってみることに。しかし最近その森には妖精が出るという噂もあり、清太郎は気をつけたほうが良いと言うが・・・

翌朝、早速森へと出かける清麿とガッシュ。戦いから幾日もたっておらず、丘を登るにもヘトヘトな清麿に対し、ガッシュは元気そのものだ。森の手前の村までやっと辿り着いたが、村人に避けられていた。人々はガッシュの顔を見た途端、恐れをなして逃げ出していくのだ。犬にまで吠えられる始末。とそこへ、ロケバスに乗った恵とティオが現われる。彼女達も今しがたガッシュによく似た少年を見かけたと言う。それを聞いた清麿は、ロブノスの言っていた事を思い出す。

森へ入った途端、清麿とはぐれてしまうガッシュ。蛇に追いかけられている途中で、ガッシュは「森の妖精」に助けられる。清麿が追いかけてくると、それは妖精の格好をしたあのコスプレ教授・ダルタニアンだった。彼にこの森で半年前に謎の大爆発があったことを知らされた清麿たちは、 その爆心地へと案内してもらう。そこは、まるで隕石が落ちたような跡だった。とその時、突然ガッシュはガタガタと震えだし、体が金色に激しく輝き始めたのだ・・・!!

光が収まった後、ガッシュは清麿に、取り戻した記憶の断片をポツポツと語り始めた。ガッシュは魔界から来た当初、本の持ち主が見つからずこの森でずっと暮らしていたのだと言う。そんなある夜、ガッシュと同じ顔の少年が現われた。彼はガッシュへの激しい恨みの言葉と「ザケル」の呪文を浴びせ、最後にガッシュの魔界での記憶を消して立ち去っていった。そこまでしか思い出せず、自分は何者かと錯乱するガッシュをなだめる清麿。ついて来ていたダルタニアンに清麿の鞄も光っていたと指摘され、中の魔本を開いてみると、そこには第四の呪文が出現していたのだった・・・。