第 149 話 2006/03/26 バオウを継ぐ者 ガッシュvsゼオン ジガディラスの雷

脚本
大和屋暁
演出
角銅博之
作画監督
清山滋崇
美術監督
徳重賢

「ガッシュ、お前はやる奴だ。だから世界はお前が守るんだぞ」…そう言い残し、リーヤは魔界に戻っていった。強大なるパワーを持つ巨大な魔物「ファウード」を魔界に戻そうと、共に戦ってきたリーヤ…。彼とそのパートナー「アリシエ」は、ガッシュにこの戦いの命運を託し、一切の甘えを捨てさせるために厳しく接して支えてくれた。そのリーヤが、戦線離脱を余儀なくされてしまう…。そして今、最強の敵であり、兄弟でもあり、ガッシュの記憶を奪った張本人「ゼオン」が、パートナー「デュフォー」を引き連れ、決着をつけようと立ちふさがった。ファウード日本上陸まで、あと35分!!

ゼオンとガッシュは、「兄弟」という対を為す存在…デュフォーによれば、彼と清麿もまた対を為す、似た者同士であるという…。デュフォーは、人の心が読めるという特殊な能力により、外界から切り離されて研究所に閉じ込められた過去が。清麿には、学力が高すぎたために他者から壁を作られ、孤独を味わった過去があった。だがファウードを巡っては、世界を滅ぼそうとする立場と、世界を救おうとする立場で対立している。互いに他者から排除された存在なのに、この違いは何なのか…!? それを探るためにも、デュフォーは清麿たちを倒して答えを掴もうとした。

ティオ&恵のコンビをはじめ、ガッシュの仲間たちもゼオンの猛攻の前に、なすすべもなく倒されてしまっていた。だがガッシュと清麿だけは違う。どんなに倒され、どんなに限界に達しても、決して諦めずに立ち上がったのだ!! 相手の心を読むことで先手を打つデュフォーだが、その心ばかりは理解できない。その鬼気迫る執念に、ゼオンより先にデュフォーが戸惑い始めていた。なぜ、そこまでして戦うのか!? どうして立ち上がれる!? そのパワーの源は!? その疑問に、必死の想いで食らいつく清麿&ガッシュが応えた!!

これまでオレたちは、数々の相手と戦って来た。ある魔物は、戦いの末に魔界に戻った。ある者は、戦いを拒絶し涙を流した。そしてまたある者は、寂しさと無念を抱いて脱落していった…。それらの魔物やパートナーの勇気をもらい、支えられてここまで来た!! だから倒れるわけにはいかないんだ!! 「他人のために戦う」…そんな清麿たちの想いが、デュフォーの心を崩壊寸前にまで追い込む!! そこでゼオンは、再びガッシュの記憶を消そうと画策した。だが、仲間との思い出を失いたくないというガッシュの強い想いが、彼に新たなパワーを与える…。金色に輝く新たなパワーを!!