第 143 話 2006/02/05 命を燃やせ 戦人(いくさびと)アリシエ 決着!?ザルチム

脚本
隅沢克之
演出
角銅博之
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
清水哲弘

ファウード日本上陸まで…あと4時間!! ファウードの体内に突入していた清麿たちは、2チームに別れて脳のコントロールルームを目指していた。しかしファウードを悪用しようとするリオウが、次々と刺客を放ってそれを妨害。それは清麿たちと行動を共にしていたアリシエ&リーヤも同様で、因縁ある『強敵』に道を阻まれてしまう。ヤツはザルチム。千里眼の能力でリオウをサポートする、油断ならない右腕だ!! 清麿&ガッシュと恵&ティオを捕らえたザルチムは、口をふさぐことで彼らの呪文発動を阻止すると、アリシエを孤立化させて余裕の攻撃を繰り出す!!

その頃日本では、マスコミ報道によるファウードパニックが起こりつつあった。港には脱出を試みようとする人々が殺到し、そのせいで町はゴ―ストタウン化。清麿の帰りを願う鈴芽は、人ひとりいなくなった町でたたずみ、この『異常事態』に不安を募らせる。そしてダルタニアン教授の船を借りてきた清麿の父も、それでひとりでも多く脱出させようと奮闘していた。彼らが助かるのも、命を奪われるのも、すべては清麿たち次第…!! その頃、ザルチムと対決していたアリシエは、前の戦いで受けたダメージと、残り少ない『心の力』のせいで、徐々に追い詰められていた…!!

アリシエとザルチムの因縁は、ザルチムがアリシエを仲間に引き込もうと、彼の村を訪れた時にまで遡る。その時にはすでにリオウの呪いを受け、抵抗できる体力など残っていなかったはずのアリシエだが、驚くことにザルチムに抵抗してみせたのだ!! どこにこんな力が…!? ただ驚くばかりのザルチム。だが、それだけではなかった。死ぬことさえ恐れない勇気で、ザルチムと相討ちしようとしたのだ!! もしあの時、パートナーのラウシンがアリシエの弟を人質にしなかったら…。常に冷静なザルチムが恐怖し、屈辱を味あわされた唯一の瞬間があの時だったのである。

死を覚悟でザルチムに挑んだアリシエと、それを止めるために自分を犠牲にしようとするリーヤ。そんな二人のピンチを救ったのは、テッド&ジードのコンビ、そしてリィエンだった!! この3人の合流で逆転した一同は、ザルチムたちの撃退に成功。そして、ウォンレイが魔界に戻された事実を初めてリィエンの口から知らされ、この戦いの厳しさを痛感させられるのだった。一方、ファウードにはまだ存在の知られていない二組の魔物のコンビが行動を開始していた…。ゼオンのコンビと、ガッシュとの再戦を願うバリーのコンビである。戦いは、いよいよ混迷の度合いを深めていく…!!