第 142 話 2006/01/29 閉ざされた部屋 アリシエの戦い 因縁再び!

脚本
隅沢克之
演出
上田芳裕
作画監督
信実節子
美術監督
渡辺佳人

ファウード日本上陸まで、あと4時間30分。リィエン&ウォンレイのコンビを失った清麿たちの前に、新たな敵…ハリーたちのコンビが立ちはだかった!! 相手を倒し、ヤツらが持っているカギを使わなければ、先に進むことはできない。例えガッシュが全力で扉を攻撃しようとも、あの扉は絶対に破壊できないのだ。残った戦力は、清麿&ガッシュ、恵&ティオ、そしてアリシエ&リーヤ…。「恵たちの回復の力は、後で必ず必要になるだろう…ならば!!」…戦いを志願するアリシエ。その決意は、絶対に揺るがない!!

アリシエの意思を尊重し、温存策を選択した清麿。それと同時に、バトルの火蓋が切って落とされた!! 「戦いを楽しめ」…邪悪な笑みを浮かべ、最初からエンジン全開で行こうとするハリーたち。方やリーヤも、「戦人(いくさびと)に…アリシエも変わる。村を、敵から護るときのように!!」と気合いを入れた。それは一切の甘えを排除した、アリシエの完全戦闘モード。そしてそれは、扉の鍵の奪取、勢いに乗っての最大呪文発動へと一気に加速する。『そいつら』が現われたのは、まさに最強呪文を唱えようとした、その時だった!!

その頃、日本ではいよいよマスコミがファウードの存在に気付き始めていた。そしてナゾナゾ博士の要請を受け、ファウード内部に突入したテッド&ジードも、『彼女』に遭遇する…。一方アリシエたちの前にも、見覚えある敵が現われていた。ヤツはロデュウ。パートナーのチータと、捕虜にしたリィエンも一緒である。ロデュウは言う。「ウォンレイは命乞いをし、リィエンを置いて逃げた。そして後ろから背中を射抜かれ、魔界にも帰れずに死んだ」…と。それは真実だとリィエンも頷く。…そんなはず、あるわけがない!!

リィエンを人質に、アリシエに最大呪文発動をやめさせたロデュウ。だが清麿は、容赦なくザケルガを発動させた。そしてアリシエにも攻撃を続行するよう叫ぶ!! おかげで魔本は燃やされ、ハリーたちのコンビは戦線離脱を余儀なくされた。すべては罠だった。本物のリィエンはテッド&ジードに保護され、ウォンレイも誇り高き戦士として魔界に戻っていたのだ。そんなリィエンとウォンレイの関係に前々から何かを感じていたチータは、ロデュウを見放して戦いを放棄。ロデュウもまた、見苦しい姿を晒したまま魔本を一刀両断にされてしまう。リィエンに化けていた…ザルチムに!!