第 102 話 2005/04/10 月夜の動乱 友情の拳 アース一撃必殺!

脚本
大和屋暁
演出
佐々木憲世
作画監督
清山滋崇
美術監督
渡辺佳人

「バオウの使い手だからだ」…そう言い放ち、突然挑戦状を叩きつけたエリー&アース。バトルを開始した清麿&ガッシュだったが、何故かガッシュの消耗が激しく、少しもしないうちに立てないほどになってしまった!! そこにパートナーのジードと共に駆けつけたテッドが、親友のガッシュを助けようとアースの前に立ちはだかる…。その頃、ヨーロッパのとある都市では、青年のデュフォーが小首をかしげていた。魔物のパートナー「ゼオン」が、ここ2日出かけたきり戻っていないのだ。実はゼオンは魔界に存在するはずの塔を人間界で発見し、愕然としていたようで…!?

「一体、何が起こっているんだ」…ゼオンのその疑問は、エリー&アースの行動にも関係していた。既にその現象に危機を感じており、今のうちに第一の危険分子である「バオウの力を受け継ぐ者(ガッシュ)」を始末しようと考えていたのである。だがその剣はガッシュを捉えることなく、拳ひとつで立ちはだかったテッドによって阻まれていた。そんな中、清麿はアースの剣がガッシュのパワーを奪っていたことに気付く。だからガッシュの消耗が激しかったのか…と。だが肉体強化の術しか持たないテッドにとって、アースの剣はまったく脅威ではなかった!!

「結局、テメエが言っているのは…オレの友だちを消そうとしているってだけだ!!」…魔界からの脅威を訴えるアースに対し、テッドは簡単にそう言い捨てる。理屈ではなく、魂の問題なのだと。そして尚も2つの脅威を訴えるアースを、「どっちが強大な脅威かじゃねえ…どっちが大切かだ!!」と一蹴した!! ギアを入れるように段階的に肉体強化の術をパワーアップさせることができるテッドは、ジードの心の力の高まりを待ちつつ、「親友を守る」という意思を底力に変えて確実にアースを追い詰める!!

一度はアースを追い詰めつつ、必殺の居合いを喰らったテッド。立ち上がるのがやっとのガッシュだが、「友だちを助けるぞ…!!」と何とか後方支援に努めた。その間に心の力を蓄積させたジードは、ようやくテッドを満足に戦える状態までにパワーアップ。ガッシュとテッドの勢いに押される形になったエリーは、その状況にやむを得ず撤退を決意する。結局、手の内を隠しつつガッシュの戦力を見極めたエリーは、「ガッシュを見極める」という当初の目的だけを達成させ、次なる「脅威」の元へと向かうのだった。そして未だバオウの真の力に目覚めていないガッシュを、逆に利用しようと画策する…。