第 10 話 2003/06/08 エリート魔物エシュロス

脚本
広平 虫
演出
芝田浩樹
作画監督
清山滋崇
美術監督
清水哲弘

帰り道、ガッシュの遊ぶ公園に立ち寄った清麿は公園の外に魔本を持った少年・エシュロスを見かける。反射的に警戒する清麿だったが、ガッシュが困っているのを助けている大男・進一を見てこころの優しい魔物を見つけた!と思わずガッツポーズをとる。この二人なら友達になれるかもしれない・・・と後をつけるが、エシュロスが進一に街を破壊しようと言っているのを聞いてしまう。

進一がそんな事をするとは信じられない清麿とガッシュ。 さらに後をつけていくが、横断歩道で老人の手を引いたりとどう見てもこころの優しい進一に困惑する。学校の前までやってくると、エシュロスはいじめの復讐に学校を破壊しようと言う。進一はこの学校でいじめにあっていたのだ。清麿は気付く、魔物はエシュロスのほうだったことに。そして進一はエシュロスに利用されていたのだ・・・!

人気の無い土曜の校庭。進一とエシュロスの前に清麿とガッシュが立ちはだかる。ガッシュは進一に問う、学校を壊すこと・・・それは本当に自分の意志なのかと。「ママが天国で心配しない大人」になりたくて魔本を手にした進一。しかし結局はエシュロスの言うまま、自分の意志でしたことではないとわかった時、進一は目を覚ます。そしてガッシュと清麿を見て、本当の意志の強さを理解するのだった。

これで進一と戦わなくてすむと思いきや進一はガッシュと清麿に、強い君達だからこそ勝ちたいんだと向かってくる。強い意志のこもった進一の攻撃に、清麿の魔本は吹き飛ばされる。しかし進一は初めて自分の意志を貫いた事に満足し、礼を言って清麿に魔本を返した。そして自分の魔本を捨てる決意をした。ガッシュと清麿と共に母の墓前に行った進一は、しっかり自分の意志を持った強い大人になると誓うのだった。