オールナイト上映会「ワールドトリガー復活ナイト」第2夜レポート

2018.12.21

2018年12月7日・8日、2夜にわたって「ワールドトリガー復活ナイト」が開催。
新宿バルト9、梅田ブルク7で「大規模侵攻編」「B級ランク戦編」の上映が行われた。本記事では、新宿バルト9にて行われた第2夜のトークショーの模様をお届け!!

第1夜と同様、司会進行役は永富プロデューサー。まずは村中知さん(空閑遊真役)が呼び込まれ、「おまえ…つまんないウソつくね」のセリフと共に登壇。続けて、田村奈央さん(雨取千佳役)が「じっとしてられないんです。ちょっとでも可能性があるなら…」、田中秀幸さん(レプリカ役)が「それを決めるのは私ではない。ユーマ自身だ」、島﨑信長さん(ヒュース役)が「必ずこのチームを遠征まで連れて行く。オレ自身のためにもな」と、各キャラクターのセリフを発しながら登場した。4名の声優陣に、集英社から『ワールドトリガー』2代目担当編集・齊藤優さんを加え、檀上はゲスト5名の賑やかなステージとなった。

オープニングトーク~連載再開への想い~

まずは『ワールドトリガー』連載再開についての想いを、各ゲストが述べていく。村中さんは「(休載中に)会う人会う人みんなが『ワールドトリガー』のことを気に掛けてくださっていたので、再開の喜びをみんなで分かち合えるのがすごく嬉しい」と喜んだ。次に島﨑さんが「ヒュースはこれからどうなるんだろう? という所でずーっとお預けを食らっていた状態だったので…」と切り出すと、会場は大盛り上がり。続けて「それをこうして、笑って言える日が来て良かった」と語った。それを受けて田中さんが「僕(レプリカ)なんかは、半分になって連れ去られたままだし…」と畳み掛け会場に笑いが起こる中「楽しみにしてる方、心配されてる方がいっぱいいたので、再開を心から喜びたい」とコメント。田村さんも「葦原先生のご容態も伺って心配していたので、本当に良かったです」と安堵の笑みを浮かべた。

アニメ製作時の思い出について語る!!

テーマトークのコーナーでは、ゲストがアニメ製作時の思い出を振り返りながら、たくさんのエピソードが飛び出した。

教えて! 自分が演じるキャラクター

田村さんは、千佳について「自分と正反対で、今まで演じてきた中で一番難しいキャラクターだった」と語り、あまり感情を外に出さない千佳を、毎回葛藤しながら演じていたという。それを聞いた田中さんが「僕は最初から全然違和感がなかった。ほんとに千佳ちゃんそのまんまだなって」と感想を述べると、永富プロデューサーも「特徴がすごく出ていて、良いキャラクターになっていた」と同調し、田村さんが喜びを露わにする一幕も。

田中さんは、レプリカについて「見た通りの良い奴ですよ。第1話から遊真の相棒としてやってきて、今どうなっているやら…」と、現在の消息を心配。レプリカの出番がなくなって以降も、番組冒頭や次回予告のナレーション役で最後まで現場に通い、永富プロデューサーからは「あれだけ長いナレーションを、きっちり一発で読んじゃうから大変助かりました」と絶賛を寄せられた。

島﨑さんは、ヒュースについて「最初は無機質でミステリアスな敵キャラだったのが、だんだん柔らかい一面や可愛い一面も出てきた」と回想し、プライドは高いのに不思議と気取ったイヤな感じがないキャラで、楽しく演じられたという。 村中さんは、遊真はアニメ化の時点でバックボーンがだいぶ分かっていたので、キャラを作り込めたぶん、考え込むことも多く、生身の遊真が死ぬ回想シーンのアフレコの日は、周囲が声も掛けられないくらい落ち込んでいたという。村中さんは「最初は淡々とした変わり者だったのが、修と出会って人間くさくなれて良かった。修サンキュー!」と締めくくった。

私の好きなボーダー隊員は?

自分の演じたキャラ以外では誰が好き? という質問に、村中さんは影浦と嵐山を挙げた。影浦のことは最近、お好み焼き屋のシーン(単行本19巻)でますます好きになったと言い、「兄貴分なところもあり、(自分の演じる)遊真に好意を向けてくれるのが嬉しい」と語った。嵐山が好きな理由としては、入隊時の記者会見での「家族が無事なら最後まで思いっきり戦えると思います」というセリフを挙げ、「命を賭けて戦うとか、この人ちょっとヤバそうだから好き(笑)」だそう。

田中さんの「木虎のツンデレ感が良い」という言葉には、即座に村中さんから冷やかしのツッコミが入るも、田中さんは改めて「努力家だし、修にもちゃんとワイヤーの使い方を教えてあげるし、いい奴ですよ」と理由を説明。また嵐山のまっすぐさや熱い感じも好きだという。

島﨑さんが迅の名前を挙げると、ゲスト全員と会場から「えー!」と驚きの声が。「迅さんには、ひどい目には遭わされたけど…(笑)」と島﨑さんも苦笑いしながら、「背負っているものの大きさ、自分の判断で取捨選択しながら最善の未来を目指すのって、実は誰よりもしんどいし抗っている感じがする」と尊敬を向けた。

2代目担当編集・齊藤さんは、自分が『ワールドトリガー』を担当している間に一度もレプリカが出なかったのが残念だったことと、担当になって初めて葦原先生に会った日に、今後ヒュースが仲間になると聞かされ「敵が仲間になるって、めっちゃ熱いじゃないですか!」と興奮した話を明かした。

最後に田村さんが「絵馬くん。あの目が気になります」と名を挙げ、千佳役だから絵馬が気になるのでは? との質問に、そうではなく田村さん個人として初登場時の第一印象から好きだったこと、また三瓶由布子(絵馬ユズル役)さんの芝居が学生時代から好きだったこともあると思うと答えた。

『プロデューサーが選ぶ ワールドトリガーを100倍楽しむ講座傑作選 B』

その後は前夜と同様に「ワールドトリガーを100倍楽しむ講座」を、ゲスト陣も客席に座って鑑賞。ファンと一緒に爆笑しながら3本を見終えると「やっぱり面白い」「なつかしい」「ヒュース、意外と序盤から萌えポイントあったね」など次々に感想が飛び出した。

また、ゲスト声優陣による次号のジャンプSQ.に掲載される原稿の一部を先読みするコーナーと、葦原先生のサイン入りクリアファイルを賭けたクイズ大会も行われ、会場は大盛り上がり。先読みコーナーでは、レプリカ不在のため出番のなかった田中さんが、アドリブで「ジャンプSQ. 2月号にトリガーオン!」とナレーションを入れて会場を沸かし、拍手喝采を巻き起こした。

最後にゲストが一人ずつ、ファンへメッセージを伝えた。齊藤さんは、ファンに続きを届けられることが何より嬉しく、ぜひこれからはジャンプSQ.で追いかけてくださいと語った。島﨑さんは、ヒュース役として初めて『ワールドトリガー』のイベントに登壇できたことを喜びつつ「今後もより一層みんなで作品を盛り上げていきたい」と述べ、田中さんは「キャストの面々や、大勢のファンと同じ時間を過ごせて本当に楽しかった」と今日のイベントを振り返った。田村さんは「連載が再開してからいろんな企画が目白押しで、『ワールドトリガー』熱があちこちで再燃していることが嬉しい」と喜びを語り、村中さんは「休載している2年間も、皆さんからの愛情をずっと感じていた。こうして再開をみんなで祝えて、今は毎日がすごく楽しいです!」とコメント。終始笑いが絶えない賑やかな雰囲気のまま、こうして第2夜も幕を閉じた。

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