突然、変身したセイレーンに喜ぶハミィ。しかし、モジューレもなく変身したのをふしぎに思い、いつもの作戦ではないかと考える響と奏。そしてメフィストやアフロディテもまたセイレーンが変身したのは本当にプリキュアなのか、と考えていた。そのころ、雨の中を一人さまようエレンはこれからどうしたらいいのかと悩んでいた。そんなエレンに通信しようとするメフィストだが、悪の心から目覚めたエレンにはメフィストの声はもう届かない。バスドラはセイレーンに不幸のメロディを歌わせようと、メフィストにある作戦を話すのだった。

エレンと、エレンを探しに行ったハミィが気になる響と奏は二人を探しに向かう。一方、音吉がパイプオルガンの試し弾きをする調べの館に通りかかったエレンは、以前は嫌いだったその音の美しさに心打たれる。しかしこれまで悪いことをしてきた自分は美しい音楽を楽しむなんて許されない、と言うエレン。そんなエレンに、自分の心のビートに従うといい、とアドバイスする音吉。音吉の言った言葉を考えるエレンのもとにやってきたハミィは、響や奏と一緒にセイレーンの歓迎会をすると言う。しかしエレンは「私にはプリキュアになる資格はない」と言うのだった。

歩くエレンの後をついてゆくハミィとフェアリートーンたち。ハミィとフェアリートーンは風や木々の揺れる音に合わせて歌い始める。その歌声を聞くうち、思わず合わせて歌ってしまうエレン。エレンが自然の音に耳をかたむけると、聞こえてくる響のお腹の虫の音。エレンとハミィを探しに来た響と奏は、エレンに一緒にカップケーキを食べようと誘う。心ゆれるエレンだが、そんな一同の前に現れたトリオ・ザ・マイナーが、自然の音楽を奏でていた木々の枝をおってしまうとともに、木をネガトーンにしてしまう。許せない、とプリキュアに変身した響と奏だが、ネガトーンの攻撃に動きを封じられてしまう。

そんな中、ハミィを捕らえるバスドラ。バスドラはエレンに、ハミィを助けたければ不幸のメロディを歌えと言う。しかし、ハミィを悲しませないためにも、決して不幸のメロディは歌わないと言うエレン。ハミィを傷つけたら許せない、と言うエレンの気持ちに胸のト音記号が反応し、エレンがキュアビートに変身！ エレンは本物のプリキュアだったのだ。キュアビートは決め技で見事ネガトーンを撃退。同じプリキュアになれたことに喜ぶ響と奏、そしてハミィがエレンにかけよるが、エレンは自分のせいで木が傷ついてしまった、と再び一同のもとから逃げさってしまうのだった。