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第 44 話 『 二人が消える? 苦しみの満と薫 』 2006/12/17
脚本 羽原大介  演出 岡佳広    作画 高橋任治    美術 行信三 
今日は咲・舞・満・薫・みのりの五人で動物園!! みのりのお絵かきに付き合う形で、休みを楽しもうという事なのだ。「どんな動物なら上手く描けるかな?」…バスに乗っている時から、大はしゃぎのみのり。だが満と薫の表情は、どこか楽しそうではない。せっかく復活を遂げ、咲や舞のところに戻って来られたのに…。「ねえ咲、満さんと薫さん、今日何だか様子が変だと思わない? 朝からずっと、元気がないような気がして…」…舞は敏感に気付いているようだが、咲は思い当たることはないらしい…。
飼育員や売店販売員に変装したミズ・シタターレとドロドロンが襲撃のチャンスを狙っている間、満と薫は咲や舞に気付かれないよう話し合っていた。きっかけは昨日の夕方。フィーリア王女に告げられた言葉が原因である。「自分たちがいるこの緑の郷への想いと、あなた方が産まれたダークフォールへの想い…。その二つの間で、あなた方は悩んでいますね」。それは当たっていた。咲や舞と一緒にいる心地よさと、自分たちを産み出してくれた、父親のようなアクダイカーンを裏切っている苦しさ。その二つの間で揺れていたのである。
しかし話は「どちらかを選べばいい」というものでもなかった。二人はダークフォールの力(滅びの力)で生まれ、緑の郷の力(精霊の力)で甦った。つまり、どちらかの力が消滅すれば、自分たちも消えてしまうというのだ!! どうすればいい…? それはフィーリア王女にも解らない。ただ、自分たちの信じる道を歩くしかない…。しかしそこには、大きな不安しかなかったのである。そんな揺れる想いを抱く満&薫、そして二人の悩みを知らずにいる咲&舞の前に、ついにミズ・シタターレとドロドロンが現れた!!
満と薫が消えるかもしれない…。その事実を、戦闘の最中に知らされるプリキュア。そのせいで、思わず攻撃の手を緩めてしまう。だが満と薫は言ってくれた。「運命は変えられるって教えてくれたのは、あなたたちじゃない!! 強い気持ちさえ持ち続ければ、いつかきっと願いは叶うって言ってくれたじゃない!!」…キャラフェを取り戻し、泉を取り戻せれば奇跡が起こせるかもしれない。「今度は私たちが勇気をあげる番よ!!」…そのひと言で再び立ち上がったプリキュアは、希望を持ってドロドロンたちの撃退に成功。その日の帰り道、満と薫の表情には、笑顔が戻っていた…。