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第 40 話 『 うるさ~い!キントレスキーと誕生日 』 2006/11/19
脚本 村山功  演出 小村敏明、大塚隆史    作画 飯島秀一    美術 行信三 
「舞の好きな事って何?」…学校の帰り道、夕日差す通りで突然咲に聞かれ、彼女は不思議そうに首を傾けた。そればかりではない。学校にいても、健太たちクラスメイトの様子がおかしく、どこかよそよそしい雰囲気を漂わせている。それもそのはず。実は近々、舞の誕生日会が開かれることになり、彼女に内緒でパーティの準備が進められていたのだ。最初に両親からその計画を持ちかけられたのは、無二の親友である咲。友だちを誘うよう頼まれた彼女は、今度は「どんなプレゼントを贈ろうか」と悩んでいたのである。
自分の好きなもの…「やっぱり、絵を描くことかな」…そう答える彼女。「…でも、幼い頃から絵を描いていたのには訳があるの」。それは本人以外誰も知らない事だった。舞の両親は、彼女が幼い頃から仕事に忙しく、帰ってくるのは夜中ばかり…。そんな、すれ違いの生活の中で彼女が考えたのは、「絵を手紙にして、その日あった出来事を両親に伝えよう」という閃きだった。そこで咲は、「プレゼントには絵が一番!!」と決意。妹『みのり』のアドバイスを受け、彼女の肖像画を上手に描こうと、舞をじっと観察する…。
咲に不気味なほど見つめられ、少しばかり困りぎみの舞。だがこれでようやく彼女の特徴が掴めた咲は、いよいよ舞の肖像画を描き始める。そんな彼女の絵心のなさは、周囲の誰もが知るところ…。フラリと現れたキントレスキーでさえ哀れに思い、「もっと骨格や筋肉のバランスを考え、正しく描きなさい」とアドバイスされた程だった…。その翌日、熱心に絵を描き続けていた咲、そして自宅にいた舞の元に、それぞれ果たし状が送りつけられる。相手はキントレスキー。今こそプリキュアと本気で戦う時だと、ついに決心したのだ!!
咲に絵のアドバイスしたのは、彼なりの武士の情。正々堂々とした戦いを好む、キントレスキーらしい行動だった。そんな彼に呼び出され、対峙した咲と舞。二人は奇跡の雫を賭けた決闘に挑むと、これまでにはないパワーで圧倒するキントレスキーに全力で応戦。見事に打ち倒し、奇跡の雫を取り戻した。そしてその日の夕方、自宅で両親やクラスメイトに迎えられた舞は、それぞれが用意した、心のこもったプレゼントに感激。特に咲から贈られた力作には、「初めて誰かに自分の絵を描いてもらった…」と、深く感動したのだった。