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第 23 話 『 ついに対決!脅威のアクダイカーン 』 2006/07/16
脚本 成田良美  演出 長峯達也    作画 爲我井克美    美術 行信三 
かつて満と薫は、気がついたらアクダイカーンの手下になっていた。そして、アクダイカーンに従うことに何の疑いも持たず、『空の泉』を監視するよう言いつけられたのである。干からび、木は枯れ果て、重い暗雲が空を包む泉…。それでもいいと思っていた日々。それが当たり前であり、かすかに抱いていた違和感さえ意識しなければ、余計な感情に苦しむこともなく、ただ漠然と存在することができた…。そんな日々が…変わった。きっかけは咲と舞。あの二人と出逢うことで笑顔を取り戻し、優しい気持ちを思い出すことができた…。…それなのに。
今、満と薫はアクダイカーンの手下、ダークフォールの戦士としてプリキュアと戦っていた。自分たちはプリキュアと戦うだけに存在している。そう思い込めば、咲や舞に感じた友情と、アクダイカーンへの忠誠心の間で板ばさみになることはない。苦しまないで済む。だが咲も舞も戦いを拒んだ。「だって…友だちとは戦えないよ!!」…と。そう、あれはドロドロンとの戦いでピンチになった時、満と薫は影からこっそり助けてくれた。「それって、『友だち』の確かな証拠じゃないか!!」…それでも二人は、プリキュアの説得から目をそむけようとする…。
「運命は変えられるよ、自分の力で変えられるんだよ!!」…咲の一言でハッとなる満と薫。そして薫は振り上げた拳をおさめ、満もようやく素直な気持ちになって戦いを放棄する。そんな一同の前に、アクダイカーンの右腕『ゴーヤーン』が現われた!! ヤツは満と薫を裏切り者だと断定すると、プリキュアもろともダークフォールの本拠地、ジメジメとした薄暗い洞窟へと誘い込む。そこで満と薫は、アクダイカーンに戦いの空しさ、無意味さを熱弁。どうにか世界を滅ぼさないよう説得しようとした。それが間違いだとも気付かずに…。
満と薫は、すっかり人間の側についてしまった…。そう判断したアクダイカーンは、二人もろともプリキュアを滅ぼそうと襲い掛かって来た!! アクダイカーンの負のエネルギーを受け、苦しむ満…そして薫。一方の咲と舞は、そんな二人を抱き起こし、アクダイカーンに反発。「アナタたちの道具じゃない!! 私たちの友だちなんだから!!」…猛烈なパワーでアクダイカーンに対抗した。だがアクダイカーンのパワーは強烈!! 無限!! 苛烈!! そのせいで咲と舞をかばった満と薫は姿を消し、無事に元の世界に戻れた咲と舞は、深い絶望感に苛まれてしまう…。