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第 47 話 『 扉を開けて! ここから始まる物語 』 2006/01/29
脚本 羽原大介  演出 西尾大介  作画 川村敏江  美術 行信三
「また会えますよ、だからもう泣かないの。希望を捨てずに頑張っていれば、明日はきっといい日になりますよ…それは、ほのかの祖母の言葉。サーキュラス、ビブリス、ウラガノスとの最終決戦には勝利したものの、ブレスは破壊され、立ち上がる気力さえもなくしていたプリキュア。そこへバルデスの攻撃が加えられ、もはや抵抗することもできずにいた。そんな中で脳裏をよぎったイメージである。「指くらいなら…動かせる」…なぎさは声をしぼりだす。「ムリしなくていいよ…」…ほのかの言葉が、胸を突き刺した…。
もうすぐ卒業なのに、町は闇に覆われ、無残にもジャアクキングに破壊されている…。…悔しい。けど、どうにもならない。すでに半分諦めていた。涙が頬を伝った。そして…闇の中に落ちていった…。その頃ルミナスは、クイーンに目覚めようと『クイーンの声』に助けを求めていた。クイーンの声はポルンとルルンに言う、もう一度…名前を思い出すのです。ポルンは『未来へ導く、光の王子』。ルルンは『未来を紡ぐ、光の王女』であると…。そして、未来を作るのはルミナス自身であることも告げた。
なぎさは、幼い頃の記憶を回想していた。それは、失敗して泣いていた記憶。父と母は、「失敗は成功の母」だと言い、「うまくいかなかったことを素直に受け止めるのも勇気」だと言った。ほのかもまた、祖母に「明日はきっといい日になりますよ」と励まされた日のことを思い出す。…そうだ。まだ未来がある、諦めるなんてできない!! 立ち直ったプリキュアは、再びバルデスに立ち向かった。そして自分たちを支えてくれる、すべての人々の想いを込めて…ドデカい一撃をブチ込む!!
だがバルデスは倒れない。何と、ヤツこそ真のジャアクキングだったのだ!! そのパワーは強大!! まさに宇宙レベル!! だが、プリキュアの絶対に折れない心…、困難を乗り越えてきたという自信が、クイーンとして覚醒したルミナスのパワーと混じりあって、痛烈な一撃を放った!! …こうして戦いは終わった。ひかり、メップル、ミップルは光の園に帰り、なぎさとほのかも卒業式を迎えることになる…。すべて終わったはずなのに、なぎさとほのかの心には隙間風が吹いていた…。…寂しい。その時だった…ひかりたちが戻ってきたのは…。そう、新たな『未来』を…親しい人たちと共に作り上げるために…。
 
(C)ABC・東映アニメーション