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第 42 話 『 銀盤の恋人たち? 滑って転んで大ピンチ! 』 2005/12/18
脚本 川崎良  演出 矢部秋則  作画 河野宏之  美術 行信三
藤P先輩の誕生日にプレゼントを渡すことができたという自信が、なぎさを変えつつあった…。「ねえ、クリスマスイブに何か予定ある?」…藤P先輩からのお誘いがあったのは、そんな時だった。遊園地がリニューアルオープンすることになり、その記念チケットを手に入れたから、遊びに行かないかとのことなのだ。もちろん先輩の友人の木俣や、ほのかも一緒。「藤P先輩と、イブに遊園地…これって、もしかしてデート!?」…この、思ってもみない大チャンスに、なぎさは…!?
遊園地に到着したなぎさ、ほのか、藤P、木俣がまず楽しんだのは、アイススケートだった!! だが、なぎさは浮かない顔…。いくら運動神経バツグンの彼女でも、ウインタースポーツだけはまったく歯が立たなかったからである。しかしそれが逆に幸いし、彼女は藤P先輩のリードを受けることに…。「僕もたいしてうまい訳じゃないけど、基本くらいなら教えてあげられるかも」…手を取り合う二人の姿は、まるで恋人同士。しかも、「何でも一生懸命にやるところが、すっごく素敵だよね」などと言われ、なぎさの頬も上気する。
その頃、買い出しに出ていたひかりに、不思議な変化が現われていた。聞こえるはずのない洋館の少年の声を、まるでテレパシーのように感知していたのである。「あぶない」…その声に、危うく自転車にぶつかるところを助けられるひかり。本人は「不思議な声が聞こえた気がする」と、まだ完全に気付いていないようだが…。一方、洋館の少年は、彼女の状態を正確に把握できるまでになっていた。「光の力のほうが強いということなのか?」…ビブリスは、そんな少年の成長に神経を尖らせる…。
ついに先輩と2人きりで観覧車に乗ることになった!! 思わずドキドキのなぎさ。せっかく、ほのかが気を回して作ってくれたこのチャンス、絶対にムダにはできない!! でも、私はどうすればいい? どうしたいの? …思わず迷いが生じる。だがヤツらを撃退した後、改めて決心したなぎさは、藤P先輩の背中に素直な気持ちを伝えようとした。今はまだ先輩に聞かせることができず、相手に聞こえる距離での告白ではないが、まだまだ成長の段階。これから一歩ずつ頑張ればいいから…と、自分に言い聞かせながら…。
 
(C)ABC・東映アニメーション