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第 41 話 『 気迫で渡せ! ちょこっと勇気のプレゼント!! 』 2005/12/11
脚本 影山由美  演出 門由利子  作画 川村敏江  美術 飯島由樹子
もうすぐ藤P先輩の誕生日…去年はプレゼントを渡しそこなったなぎさだが、今年は違う!! 今年は…今年こそは、何としてでもプレゼントを渡すんだ!! ちょこっと勇気を出せば大丈夫。勇気を出せば、何かが変わる…。そんな気がする!! 先輩は自分の誕生日を覚えていてくれたし、ここで頑張らなきゃ…。だが、そう決意したものの、いざプレゼント選びとなると悩んでしまうもの。ほのかを引っ張って一緒に選んでいたなぎさは、「スポーツタオルなら、いつも使うし…」とようやく決めるのだが…。
「そのままあげちゃうの?」…レジで包装を頼んだなぎさに、ほのかが突然呟いた。ほのかは、かつてなぎさが誕生日プレゼントにくれた、刺繍入りの白衣のことを覚えていて、「それを藤P先輩にもしてあげたら?」と言いたかったのである。あの時、自分は凄く嬉しかったから…と。するとなぎさは、不器用ながら苦手な刺繍を決意。メップルに「かなり歪んでいるメポ」と言われながら、ひと針ひと針に心を込める。そして、ようやく完成したスポーツタオルを、藤P先輩に手渡そうとした!!
だがこんな日に限って、藤P先輩のサッカー部は、高等部のグラウンドにいなかった。ちょうどグラウンドの整備中で、今日は市営グラウンドに行っているのである。それを知らされたなぎさは、少しばかりガッカリ。だが、これでメゲている場合じゃない!! 部活が終わるまでに市営グラウンドまで行かなければ、せっかくの刺繍タオルも水の泡…。それなのに、自転車のタイヤがパンクして困っている熟年女性を見つけた彼女は、見て見ぬフリができずに助けることにした。
親切はやっておくもの。その善行が思わぬ幸運をもたらした!! 女性を送っていった先が、何と市営グラウンドのすぐ近くだったのである!! これで部活終了までに間に合う!! なぎさは、大急ぎで駆け出した。そしてザケンナーやバルデスとの戦闘を経て、ようやく藤P先輩と会うことができた彼女は、ちょっぴりの勇気で得た、大きな幸せに浸るのだった。一方、互いに引き合うような、不可思議な感覚に惑わされていたひかりと洋館の少年は、「また会わなければならないような気がする」…と、自然と湧いてきた『予感』をひしひしと感じる…。
 
(C)ABC・東映アニメーション