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第 37 話
『 なぎさ飛ぶ! ほのか舞う! 志穂全力の大舞台! 』
2005/11/13
脚本
清水東
演出
山吉康夫
作画
高橋任治
美術
田中里緑
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今年もやって来た、ベローネ学院の学院祭。なぎさたちのクラスでは今年も演劇をやることになり、志穂が演出でハリキっていた。彼女は既に映画の勉強をしたいという目標を持っていて、そのために今はガンバって自信をつけたいらしい。そういった意味でも、今回の大仕事は重要な意味を持っていたのである。そんな彼女が演出担当として提案した演目は、何と「牛若丸と弁慶」!! しかもワイヤーアクションを使い、アッ!!と驚くような演目をしようと考えていたのである。だが専門家の協力があるとは言え、誰もが怖がって牛若丸と弁慶の配役に尻込みしてしまう…。
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すでに台本を完成させるほど、この演目にかける志穂の情熱…、そして将来の夢を語る、彼女の生き生きとした瞳…。それを知っているなぎさとほのかは、彼女の夢を叶える手伝いをしたかった。そのため、なぎさが牛若丸を、ほのかが弁慶役に名乗りを上げてクラスを盛り上げようとする。だがいくら専門家のサポートがあるとは言え、初心者がワイヤーワークをそう簡単にマスターできるはずもなく、稽古では息が合わないまま失敗ばかりが繰り返される…。
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そんな中、遅々として進まない稽古と、予想以上に困難なことにチャレンジしていたことに気付かされた志穂は、せっかくのワイヤーアクションを断念しようと考えていた。笑顔で演出変更を告げるものの、志穂は内心、諦め切れないはず…。なぎさもまた、志穂の気持ちを考えて自分の不甲斐なさに溜息をつくしかなかった。そうこうしている間にやってくる本番当日。そして問題の、五条大橋での弁慶との対決シーン…。本来ならこのシーンは、ワイヤーアクションで華麗に見せるはずだったのに…。
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五条大橋シーンの直前に、ウラガノスとザケンナーが突如として襲来した。それらを、まるで牛若丸や弁慶のような華麗な立ち回りで撃退するなぎさとほのか。なぎさは「この感覚で挑めば成功できるかも!!」と好感触を掴むと、ぶっつけ本番のワイヤーアクションを志穂に直訴。さらにほのかの声を合図に、スタッフ全員の呼吸を合わせることを提案した。そしてヒラリ、ヒラリと弁慶のナギナタをかわすシーンを、華麗に表現したのだった!! この見事な演出に、学校関係者、観客、そして志穂の両親まで惜しまず拍手喝さいする。
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