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第 13 話 『 なぎさ親子で大バトル? 母のココロ子知らず!? 』 2005/05/01
脚本 羽原大介  演出 矢部秋則  作画 東美帆  美術 倉橋隆
「まだ夜は寒いから、もう一枚羽織っていきなさい」「お母さんの言うことが聞けないの?」…なぎさにとって、何かと口うるさい母。しかし、なかなか両親と会えないほのかにとって、それは羨ましいことだった。「親の心、子知らず」…それらは全て、娘を心配するからこその言葉なのに、今のなぎさには理解できない。母が熱を出したのはそんな時だった。まだ悪化はしていないようだが、大事をとる必要はありそう。一晩でカゼを治していたなぎさは、自分が母にうつしてしまったのではないかと不安感に見舞われる…。
その頃闇の勢力は、ひかりがクイーンの生命であることに勘付いていた。だが、ならばどうして彼女はクイーンの姿にすぐにもどらないのか…? それは何か要素が欠けているからなのか…? またもや闇の勢力の暗躍が始まる…。一方、新たなるハーティエル「ピュアン」も行動を開始していた。しかし闇の勢力の動きにも、新たなるハーティエルの存在にも気付いていないなぎさにとって、今の問題は家庭の事情のみ。熱を出した母を気遣った父が、不満タラタラのなぎさを夕食の買い物に誘うのだが…!?
父と一緒の買い物など、なぎさには珍しい出来事だった。そんな中、彼女は「母」という存在の大きさに改めて意識させられることになる。行く先々の店で母のことを聞かされるなぎさ。しかも父からは、かつて母がいかに自分を気遣っていたかを教えられる。「なぎさは小さい頃、身体が弱くて、しょっちゅう熱を出していたんだぞ。その度にお母さんは心配してな、看病しながら『どうすれば丈夫になってくれるんだろう』って、すごく悩んでいたよ」と。すっかり忘れていた母の優しさが、今は心に痛く突き刺さる…。
「早く戻って謝らなきゃ」…残りの買い物を父に頼み、家路を急ぐなぎさ。しかしそれを、クイーン復活の秘密を聞き出そうと企んだサーキュラスが阻む!! 一刻も早く母の元に戻りたかったなぎさは、駆けつけたほのか・ひかりと共に変身。「ハーティエル」という存在に気付かれてしまうものの、どうにか撃退に成功した。そして泣き出しそうになりながら家の中に飛び込んで、元気に団子を頬張る母の姿を目の当たりにするのだった。どうやら最初から大した病気ではなかったせいか、熱が下がって元気を取り戻したよう…。そんな母に、なぎさもすっかり拍子抜けする。
 
(C)ABC・東映アニメーション