モモの助の父が海賊王ロジャーのクルーで、世界の秘密を知ったと教えられ、おどろく麦わらの一味。失われた100年といわれる“空白の100年”その真実を解き明かすことは世界政府により禁じられ、ロビンの故郷オハラは、その事実を知ろうとした者だけでなく島の人たちごと世界政府に抹殺されていた。情報を聞き出すためカイドウから追われていた錦えもんたちだが、実は何も聞かされてはいなかった。主君の盾となるはずが逆に命を救われる形となった錦えもんたちは、主君の意思を受け継ぎ、ワノ国を開国する決意を明かした。
現在、ワノ国は将軍と四皇カイドウによってほぼ制圧状態で、反乱する者たちが集まったものの、敵の大軍に対してあまりにも数が少なく、一緒に戦う同志を集めるため、錦えもんたちはミンク族を頼ってゾウを目指した。モモの助の父、おでんの家臣だったイヌアラシ、ネコマムシも話を聞いて覚悟を決めており、イヌアラシはジャックとの戦いで遅れを取ったが、次に戦うなら真の力を見せると断言する。錦えもんはルフィとローの強さを見込み、カン十郎、雷ぞうと共に助太刀して欲しいと懇願するがルフィは即座に断る。
カイドウと戦うなら願ってもない申し出で、考え直せと迫るウソップたちに押さえつけられながら、大将ならばお前が言えとモモの助を怒鳴るルフィ。ナミは子供相手にむきになるなとルフィに言うと、モモの助を慰めようとする。ブルックも跡取りは成人するまでは周りがフォローすればいいとルフィをなだめる。しかし、最初は辛い記憶を思い出し、泣きじゃくっていたモモの助もルフィの言葉に意を決し、亡き父の教えに背中を押されるように、ルフィのもとへ近づき、地面に手を付き、頭を下げて助太刀を懇願する。
涙を流しながら、ルフィにカイドウを倒したいと本心を明かしたモモの助。できることなら早く大人になり、強くなって両親の仇をとりたい。家臣たちも守ってやりたいが、今は身体も小さく無理だと涙を流し、ルフィに一緒に戦ってほしいと地面に手を付き、頭を下げようとする。ルフィはそれを止めさせ、モモの助に同盟を組むことを申し込む。断りもないと口をはさんだものの、ローもこれに同意する。錦えもんは子供ではあるが、光月家の跡取りであるモモの助を誰よりも一人前扱いしているのはルフィだと認める。あらためて、ここにカイドウを倒すべく、“忍者海賊侍ミンク同盟”が誕生するのだった。