ラフテルへの重大な手がかりを得て色めき立つルフィたち。世界中に点在する“歴史の本文”は別名、不滅の石と呼ばれ、2種類ある石の扱い方によって、100年の空白の歴史を埋める“真の歴史の本文”が明らかになるというのだ。すぐにでもサンジを連れ戻しに行こうとするルフィとウソップは言い合いをはじめるが、ネコマムシはルフィがぺコムズと『ホールケーキアイランド』へ行くのは間違いではないと指摘した。なぜなら所在のわからない石は1つだけで、残る2つの持ち主が四皇のカイドウとビッグ・マムだからだ。
奪えばいいと言うゾロと、どうやって奪うのかと意気消沈するナミたち。ネコマムシから、魚拓のように写しを集めればいいと教えられ、こっそり忍び込めばいいとルフィにすすめるウソップだが、男らしくないと否定されケンカになってしまう。ネコマムシは現在、“空白の100年”に興味を持つ者たちが写しを集めているが、たとえ何枚集めても誰も解読できない、それを読むためいずれ、世界中の大物がロビンを狙うと心配する。しかし、ロビンはみんなに守ってもらうと答え、その言葉にすっかりその気になるルフィたち。
何故そんなに“歴史の本文”について詳しいのかとロビンたずねられ、答えようとしたネコマムシだが、どこまで話していいのかと口ごもり、イヌアラシに相談する。そこでモモの助からすべて話すことを許され、光月家が代々続く石工の一族で、800年の昔、一族により作られた壊れぬ書物が“歴史の本文”だと語った。伝えられているのは内容ではなく文字の読み書きだが、不幸にもモモの助に伝承されることなく、父のおでんの代で途絶えたという。その言葉の意味をくみ取り、ブルックは言葉を濁す。
話の先を続けようとする錦えもんだが、その表情は苦悶に満ちたものになり、嗚咽をあげ言葉にならない、膝を叩き必死に嗚咽を堪えるのを見ていたモモの助、カン十郎、雷ぞうも同様に涙を流す。話さなくていいと止めるルフィに、錦えもんが告げたのはカイドウとワノ国の将軍によりモモの助の父、光月おでんが処刑されたという想像を絶するものだった。カイドウの海賊団はまだワノ国にいる。ゾロはなぜおでんが処刑され、モモの助たちが狙われていうのかたずね、錦えもんからおでんが海賊王ロジャーとラフテルに行き、世界の秘密を知ったと衝撃の事実を教えられる。