重傷を負いながらも海軍の目から逃れたジャックだが、自分の死亡記事に怒り、手下たちに船を早く進めろと命令する。一方、錦えもんはミンク族たちに雷ぞうを匿ってもらった礼をいい、光月家の家臣の証である背中の家紋を見せた。イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那にも同じものがあると聞いたルフィたちは、ミンク族と光月家に深いつながりがあるのだと納得する。しかし、収まったかに見えたイヌアラシとネコマムシのいがみ合いも、錦えもんとの会話に割り込んだことをきっかけに再び、険悪なムードになってしまう。
モモの助から父上が悲しむと叱責され、イヌアラシとネコマムシは武器を収め、モモの助の前に頭を下げて詫びた。父上と聞いて、すぐそばに錦えもんがいるのにと不思議がるウソップ。ミンク族たちはこれまでに見たこともない二人の姿におどろく。錦えもんは自分とモモの助が本当の親子でなく、ワノ国、九里大名、光月おでんの跡取りで、道中、敵の目を欺くため親子のふりをしていたのだと明かした。おどろくルフィたち、そしてミンク族たちに錦えもんは、告白する機会を逃し、結果的に欺いていたことを詫びた。
騙していて悪かったと謝るモモの助に偉そうだと悪態をつくルフィ。ひとしきりやりあった後、モモの助は仲直りして笑顔を見せる。ルフィたちのにぎやかさに救われているようだと安堵するネコマムシ。イヌアラシは、自分たちが争えばモモの助が苦しむと休戦を申し込む。ネコマムシもこれを受け入れ、しっかりと手を組んだ二人の王。その姿に、ミンク族たちは奇跡だと大喜びする。くじらの樹に虹がかかり、その美しさに見とれるルフィたちは、ネコマムシの案内でついに忍者、雷ぞうの元へ向かうことになる。
まだ見ぬ忍者への期待に胸を膨らませ、くじらの木の頂上を目指すルフィたち。それとは対照的に、錦えもんに背負われたモモの助はくじらの木から声が聞こえると不調を訴え、体質が父であるおでんに似ているのだと教えられる。そう言えば、以前、同じことをいう人物がいたと話すイヌアラシとネコマムシ。クジラの木のしっぽの隠し扉から中に入ったルフィたちは、長い階段を駆け下り、ついに雷ぞうと対面する。鎖にしばられた雷ぞうは涙ながらにゾウの国やけがをしたミンク族たちを案じていた。その姿を見たルフィたちは、想像していたイメージと違いすぎることにショックを受ける。