錦えもんたちを止めることに失敗、ミンク族に会わせるわけにいかないと、後を追うフランキーたち。一方、侍が来たという鐘の音で国中が大騒ぎとなっていた。イヌアラシは砦の動ける者すべてに出動を命じ、自らも都へ向かう。すでにくじらの森からもネコマムシが侠客団と共に出撃していた。そのころバリエテを見失った錦えもんたちはモモの助と再会、互いの無事を喜びあう。なぜ一人なのかと聞かれたモモの助は、ゾウに入ってから心が落ち着かず寝込んでいたと明かし、部屋に誰もいなかったので捜しに来たと説明する。
ミンク族の動きに気づき目を覚ましたナミは、侍が現れたと聞くと大慌てでみんなを叩き起こして後を追う。都へ到着したネコマムシはペドロに、高い位置から侍を捜させた。探索中、イヌアラシが来るのを発見したペドロは、すぐさま後退するよう進言するが聞き入れてもらえない。何とか気づかないでほしいとの願いもむなしく、ネコマムシに気づいたシシリアンの大声のため、イヌアラシと鉢合わせになったあげくにらみ合いになってしまう。そして、人だかりに気づいた錦えもんは、騒ぎの中心にいる人物へ近づいていった。
間一髪で錦えもんとカン十郎を抑えつけたウソップたち。ナミはモモの助に今すぐサニー号へ戻るよう勧める。まさに一触即発の状態でにらみ合いながら、ネコマムシはイヌアラシの足が一本減ったと指摘した。ジャックから雷ぞうの居場所を教えろと迫られ、ひどい拷問で片足を失っていたのだ。返事代わりにイヌアラシも、ネコマムシが片手を失っていると言い、好物のラザニアを食べる程度には困らないと毒づく。ネコマムシもガスで瀕死だった仲間たちの身代わりに、ジャックの部下たちの剣で片手を失っていたのだ。
にらみ合いが続き、ネコマムシの言葉を皮切りに二人が激突、誰もがその勢いに圧倒される。止めようとするウソップを振りほどく勢いで錦えもんはケンカをやめろと一喝した。その声にミンク族たちの表情が変わり、ウソップとチョッパーは青ざめる。カン十郎、モモの助も前に出て、正式にワノ国の家臣だと名乗り、雷ぞうの行方をたずねる。固唾を飲む麦わらの一味だが、イヌアラシとネコマムシは地面に座り込むと、雷ぞうの無事を告げる。国が亡び、命すら奪われようとしたのに誰も口を割らず、約束を守っていたのかと涙を流すウソップ。ネコマムシはワノ国の光月家は兄弟分で、仲間は売らないと告げた。