ブルックに忠告されたのに、うっかり口をすべらせるルフィ。疑いの目を向けられ、必死になったナミとブルックは聞き違いだとワンダを納得させて胸をなでおろす。療養所まであとわずかと迫った所で、ミンクたちに檄を飛ばし叱責する銃士隊の隊長、シシリアンと出会う。ワンダからルフィたちを紹介されたシシリアンは地面にひれ伏すと国を救われた礼を言い、全力のガルチューでルフィを辟易させる。侯爵の元へ案内されたルフィたちは意識を取り戻したこの国の王、イヌアラシ公爵と対面を果たし、その巨体におどろく。
安堵の涙を浮かべるワンダをねぎらい、あらためて国を救ってくれた礼を言うイヌアラシ公爵。麦わら帽子を見た公爵がシャンクスと知り合いだと聞いたルフィは喜び、もっとその話を聞こうとする。しかし、公爵は前触れもなく突然、眠ってしまう。その突然の行動におどろく麦わらの一味に、ワンダはこの国にはもう一人王がいることを説明する。神聖なくじらの森を支配するネコマムシの旦那はイヌアラシ公爵と同等の権利を持っており、二人の仲は悪く、顔を合わせれば殺し合いをしかねないほどいがみあっているというのだ。
昔は親友だったが、ある理由でいがみ合うようになり、争いを避けるため生活時間を朝6時から夜6時までと、夜6時から朝6時までとに分けたという。その昼夜逆転は町と森で暮らすミンク族にも影響を及ぼしているが、ワンダとキャロットは二人の王に仕えているため起きていられるというのだ。そしてワンダは、ふたたびクラウ都での戦いについて語り始めた。ギフターズを相手に反撃するミンク族だったが、ジャックは凄まじい力を見せつける。やがて暴れ回るギフターズの前にミンクたちも苦戦、徐々に追い詰められていく。
ギフターズに追い詰められたミンクたちのもとへイヌアラシ銃士隊が駆けつける。応戦するワンダたちだが、異形のギフターズに苦戦する。しかし、続いて合流したシシリアンたち三銃士に歓声を上げるミンクたち。間一髪でワンダを救ったシシリアンは町人たちを避難させるよう指示を出す。凄まじい勢いでギフターズを倒していく三銃士たち。正面からジャックに斬り付けたシシリアンだが、その強大さに歯が立たない。圧倒され言葉を失うミンクたちのもとへ現れたイヌアラシ公爵はジャックと対峙、今すぐ破壊と暴力をやめるように告げた。