ゴーイングルフィセンパイ号に乗り込み、ゾウへ向かったルフィたち。しかし、突如として降り始めた巨大な雹によって船内はパニックになる。航海士がいないと聞いて呆れながら、ルフィは巨大な雹をすべて粉砕する。その夜、デザイア率いる一団が闇にまぎれて船に接近してきた。そして、巨大な肉を餌に寝ぼけまなこのルフィと、居合わせたバルトロメオを誘拐する。騒ぎに気づき反撃に出たウソップたちだったが、攻撃はすべて読まれ、トリモチで動きを封じられた挙句、ルフィとバルトロメオを連れ去られてしまう。
ドレスローザ近郊の島シルバーマイン。その中心にある要塞の地下では、ルフィと引き離され、バルトロメオが強制的に働かされていた。一方、巨大な球体により動きを封じられたルフィ。そこへ現れたデザイアはルフィに処刑を宣告、すでに仲間たちも始末したと言い放った。その言葉を信じないルフィだが、空腹のため力が出ない。みかねてチョコレートをくれたデザイアを優しいと褒めるルフィ。まもなく中央ステージに海賊たちが集まり、口ぐちにビルの名を呼び始めた。その声に答えるようにステージ中央にビルが登場する。
先を争うようにビルに成果を報告する海賊たち。デザイアもビルにルフィを捕えたと報告する。まさかの5億の賞金首に海賊たちがどよめき、ビルから褒められ得意げなデザイア。ビルは海賊たちをねぎらいながら、演説を始めた。一人では弱いが、全員の力を合わせて強くなるのだと言うビルは、新世界で困窮していた海賊たちをまとめ、一年で百以上の海賊団を倒していた。そして、自分と一緒に行こうと海賊たちをあおった。ビルは自分がグツグツの実の溶鉱炉人間だと言うと、ルフィを銀の像にしようとする。
間一髪、ステージをぶち破ってバルトロメオが躍り出た。ルフィを助けようとするがツルハシを折られ、バリアを使えない状況に万事休すと諦めかける。そんなバルトロメオを励まし、玉のまま逃げ出すルフィ。しかし、デザイアに追い付かれて、バルトロメオは昔のよしみでルフィを渡せば助けると持ちかけられる。だが、バルトロメオはルフィを世界で一番大事なお方だと断った。怒ったデザイアは仲間と共にルフィたちを砲撃するが、勢い余ってルフィたちと一緒に奈落へと落ちてしまう。報せを聞いたビルはルフィたちを狙い、アベロンを奈落に差し向ける。