杯を交わし、傘下入りさせてほしい。海賊たちからの申し出に面食らい、唖然となるルフィ。そのころ、ドレスローザ近海にはルフィに恨みを持つ海賊たちが集結していた。ドフラミンゴとの取引を中止させられた落とし前をつけるため、密かにルフィとリク王を狙っていたのだ。そんなことも知らず、ルフィは杯を拒んで海賊たちを怒らせる。バルトロメオは、この先、どれほど命を狙われることになるかわからない、自分たちに恩を返させてほしいとルフィを説得するが、大船団の船長になるのは窮屈だとあっさり断られてしまう。
七人の子分を持つ、大船団の船長となることを拒む理由がわからず、力づくでも杯を飲ませようとする海賊たち。ルフィは自分がなりたいのは海賊王で、偉くなりたいわけではないと説明する。親分子分の関係にならなくても、困ったときはお互いに助け合えばいい。一緒に戦ったことは忘れないというルフィ。しかし突然、敵連合艦隊の砲撃に水を差される。このままではルフィを助けようと付いてきた人たちにまで巻き込むことになる。緊張が走る中、藤虎の落としたガレキが連合艦隊に降り注いだ。一瞬にして壊滅する連合艦隊。
あらためて口上を再開したバルトロメオ。他の海賊たちも神妙な面持ちで聞き入り、座り込むと杯を手にルフィの同意を得ないまま、勝手に子分となることを宣言して杯を飲み干した。大船団の誕生に船内は喜びの声で溢れるが、杯をゾロたちに空にされ、口すらつけていなかったルフィはどうにも納得できない。それを見てサイは、自分たちが勝手に忠誠を誓っただけで、何かあれば命がけで駆けつけると告げた。まだ納得できないルフィだが、宴の準備が進んでいるのを見ると話を聞くのを中断、運ばれた料理に向かう。
ルフィの号令で全員そろって乾杯のジョッキを掲げ、宴が始まった。ルフィからジョッキを合わせられ、感激ひとしおのバルトロメオ。ドレスローザでの出来事を想い起こし、誰もが陽気に飲み、宴を楽しんだ。そのころ、部下から報告を受けたバスティーユはガレキは降ったが、ルフィたちが無傷だと聞いておどろいていた。キュロスと一緒に花畑からルフィたちの船を見送り、また会えることを願うレベッカ。そして、藤虎もまた、ルフィたちを密かに見送り、海軍の尻拭いをさせたと詫びる。しかし、それをセンゴクに見られてしまう。ドレスローザに別れをつげ、ルフィたちは、新たな目的地ゾウを目指す。