コラソンの死の真相を追及され、本当なら二人で逃げるはずだったと悔しさをにじませるロー。大恩人であるコラソンが亡くなってからは、ドフラミンゴを討つためだけに生きてきたと言うと、自分が「D」の名前を持つ者であると明かした。それを聞いたセンゴクは動揺しながらも、受けた愛に理由をつけるなとローを叱咤激励する。コラソンの思い出を語れる者は、もはや海賊であるローだけ、コラソンのために何かしたいのならお互い覚えていよう、コラソンなら自由に生きろと言ったはずだとローに言葉をかける。
バリアを張って海賊たちと藤虎を待ち受けるバルトロメオ。口では手強そうだと言いながらも藤虎は刀を抜き、無数のガレキを浮上させ東の港へ呼び寄せる。おつるから連絡を受けたバスティーユは藤虎の邪魔をするなと、海兵たちに避難する人々の誘導と撤退を命令する。この光景を見て、こんなものが相手では逃げようがないとおどろくレベッカたち。一方、海賊たちの元へローが戻り、ただちに出航しろと指事を出す。そこへルフィもようやく東の港へ現れた。藤虎の存在に気づき、ルフィは迷うことなく先制攻撃を仕掛ける。
2年前のことを引き合いに逃げることを拒否、誰が相手だろうとぶっ飛ばして進まなければ海賊王になれないと断言するルフィ。もっともな言い分だと納得しながら、ゾロはルフィがおかしな戦い方をしていることに気づく。ルフィは藤虎に攻撃方法を予告していたのだ。どちらも退くことなく、凄まじい猛攻が続く中、藤虎が能力者だと気づいたルフィだが、重力を操られ苦戦する。地面に身体が埋まり身動きできなくなるが、額を硬化させ頭突きで地面を砕いて脱出する。再び反撃に出たルフィだが、うっかり言い間違えてしまう。
予告以外の場所を攻撃してしまったと謝り、藤虎の身を案じるルフィ。土煙が晴れ、姿を見せた藤虎はルフィにおかしな戦い方の真意を尋ねた。目の見えない自分への同情からなのかと不快感をあらわにする。目の見えない藤虎をぶっ飛ばすことなどできないと言い、さらに嫌いじゃないと言うルフィに苦笑する藤虎。その心意気を買い実力を認めたものの、それでは筋が通らないと言い放つと、互いの立場があると重力刀を抜いた。藤虎の放った猛虎によって凄まじい衝撃が起こり、地面が割れ、ルフィも吹き飛ばされてしまう。